アメリカ珍道中

留学記 (2002年3月22日〜@CUNY)
【2016年5月注記】2002年当時のまま公開しているため、リンク切れになっている箇所があります。

March

3.22 Fri (JST)〜3.22 Fri (EST)

移動日。9時過ぎ、スーツケースとバックパックを持って自宅を出る。京王線で新宿へ、新宿で小物を買い、11時40分のNEXで成田へ。しかし、なんですな、埼京線とNEXが同じホームから出ているというのは、日常と非日常が混在していてなかなかシュールな空間ですな@新宿駅。

13時に成田着。DL056にチェックインしようとするも、チェックインは13時50分から。大荷物を持って歩き回るのもイヤなので、DLカウンター前で呆然と待つ。

14時過ぎ、チェックイン終了、お土産を買い、昼食。「しばし日本を留守にする直前に食べるに相応しい昼食は何か」と迷ったあげくに、たぬきそばと鰻丼のセット。しかし、あんまり美味くない……。

出国審査、通関、搭乗へ。テロの影響でセキュリティチェックが厳しい。搭乗直前にもボディーチェック+手荷物開披を求められる(注:全員である。決して俺だけではないのである)。成田-ニューヨーク直通が取れなかったので、今回はアトランタ乗り換え、ラガーディア行きである。長旅になるし、乗り換えも荷物が多いと大変だ。どうなることやらと思いつつ、アトランタ行きではよく寝た。おそらくどの航空会社でも同じとは思うが、フライトの間中、ちょくちょくいろんなものを食べさせられる。デルタも然り。「食事・うたたね・雑誌を読む」の繰り返し。SPA!を隅から隅までじっくり全部読んだのは初めてだ。食事は想像していたほどはまずくはない。美味くもないが。アテンダントがフレンドリーなのはアメリカの航空会社らしいところだろうか。

アトランタ着17:30(EST)。ということは、日本時間の23日7:30。17:00(JST)頃出発だったから、14時間30分ほどのフライトですな。この時点でかなりくたびれてる。しかし、乗り換え時間は2時間。のんびりしている暇はあまり無い。ここから先は国内線なので、ここで入国審査。今回はビザがあるので、白いI-94(よく分かってないが何か違うらしい)。こいつとパスポート、IAP-66を見せて、入国目的はresearchであると告げ、問題なく通過。baggage claimでスーツケースを受け取り、すぐにまたスーツケースをre-check、国内線のエリアに入るため、またもセキュリティチェック。これが大混雑。ニューヨークはまだ冬だから、それにあわせて厚着をしているため、人混みで大汗。セキュリティチェックでは金属探知器には引っかからなかったものの、手荷物にパソコンが入っていたため、出して別々に通過せよと命じられ、やり直させられる。この時点で到着から1時間30分以上経過。ラガーディア行きの国内線に間に合わないのではないかと焦る。アトランタ空港は広いのである(全米で1番だか2番だかの広さだそうな)。なにしろ空港の中に地下鉄が通っているのである。地下鉄に飛び乗り目的のゲートへ。出発15分前。本来ならギリギリである。が、ゲート付近には人だかりがしていて搭乗はまだ始まっていない様子。フライトが30分延びたとか。結果的には余裕を持って乗り換え完了。

ラガーディア行き機内で、隣席のアメリカ人女性にガムを貰う。異国での人の温かさが身にしみました。この御恩は一生忘れませぬ。大げさか。窓から観るニューヨークの夜景はとても美しい。Ground Zeroはこの日もライトアップされていた。

20時過ぎラガーディア着、21時前のスーパーシャトルに乗って22時前に宿に着く。くたびれたがなかなか寝付けず。飛行機の中でよく寝たからか。普段、日本では夜型の生活をしているので、時差ぼけではないだろう。

テレビをつけても聴き取れないからあまり面白くない。モー娘。が出てないし(別に観たくないけど)。zapしていると、「料理の鉄人」や「砂の女」発見。こういうのが受けるのか? いきなりトイレをつまらせて焦る。が、なにもしないでもすぐに流れ、一安心。就寝2時。



3.23 Sat (EST)

6時に自然に目が覚める。しばし呆然。起き出して荷物整理。我ながらエライたくさん衣装持ってきたものだと関心。別送品もあるし、まだまだ来るのだ。

シャワーを浴びて朝食へ。近くのデリで寝ぼけた注文を。しくみがよく分からず、適当に注文すると、出てきたものはパンにハム(といってもハンバーガーの中身のようなやつ)とベーコンと目玉焼きをはさんだ、なにやら胸焼けしそうな代物。前途多難。ミネラルウォーターとオレンジジュースも購入。

近くを散歩。地下鉄の駅を発見したので、30日間乗り放題のメトロカードを購入。これでバスと地下鉄が乗り放題なのである。

午前出費:朝食等6ドル10セント、メトロカード63ドル。

午後も外出。月曜に行くべき銀行、領事館、大学院等の場所を下見。大学院は昨夏に泊まったMadison Av & 32nd Stの近く。そこそこ勝手の分かる場所だったので安心。バス2回、地下鉄1回乗車。メトロカードがあるのでとても楽。下見を終えて宿に戻る。小物を少し買ったが、相変わらずコインはうまく使えないでどんどんたまるのである。積極的に使わないと今回は長いので、困ったことになりそう。宿でくつろいでいると電話が鳴る。やや緊張したが、予想通り父である。たまたま両親もNYに来ているのである。JFKに到着したところだそうな。後ほど合流予定。

午後出費:ジュース1ドル35セント、電話ケーブル5ドル73セント。

夜:両親と合流。寿司屋へ。「年老いた両親を英語を駆使してNY案内する感心な息子」ではなくて、「英語の堪能な両親につれられてNYで寿司を食わせて貰う不肖の息子(31歳)」に成り下がる。悔しいのでWWF NYについて熱心に説明するもあまり分かってもらえなかった様子。ところでNYは花粉が飛んでいない。快適。まだ冬だから?



3.24 Sun (EST)

午前10時両親と合流する約束も電話が通じず。両親が泊まっているホテルに電話をすると、日本人経営の代理店にかかってしまう。しかし日曜で休業のため取り次いでもらえず。やむを得ず直接ホテルへ。どうにか合流。3人でブルックリンへ。父は30年ほど前ブルックリンで生活した経験があるのである。行ってみると、そのころ暮らしていたというビルがまだ存在していた。ブルックリンは当時よりはやや寂れたとか。近くのイタリアンで食事。美味い。が、とても多いのでテイクアウト。

昼食後は地下鉄でSOHOへ。ワシントンスクエア、ユニオンスクエアを散歩。リスを見かける。この辺のリスは人に馴れきっていて、人を見ると逃げるどころか何かくれるんじゃないかと思って寄ってくる。あげるようなものは持っていなかったけれど。

両親のホテルに寄ってお茶を飲んで一休みの後、近所のスーパーで買い物。この日は夕食は別々。こちらはテイクアウトした物を食べながら翌日の準備(月曜はCUNYに行ってガイダンスを受けるのである)。どうなることやら。合間に洗濯。疲れたのかうとうとしてしまう。



3.25 Mon (EST)

未明に起床。CUNYに行く準備をする。10時にCUNYへ。ガイダンスを受ける。NYは寒いと言ったら笑われた。だって東京ではもう桜が咲いてるよ、と言い返す。留学生担当者は下手くそな英語をしゃべるforeignerの扱いがうまい。ゆっくりとシンプルな英語で話してくれるのでよく分かる。とても親切だし、どうにかやっていけそうだ。

午後は電話とfaxで別送品のトラブルと格闘。書類に不備があったらしく(窓口で言われたとおりに書いたのに!)、税関で引っかかっている。下手くそな英語で担当者を苦しめる。電話口でちょっと黙ると、"Hello?"とか"Sir?"とか呼びかけられるのが悔しい。

夕食はチャイナタウンへ。店に入ったとたん、「Hi! Nihon!」。日本人だと分かるものなのですねえ。昨夏は日本人に日本人と思われないという経験をしましたが。



3.26 Tue (EST)

雨。肌寒い。Ground Zeroへ。整理券を貰う場所、デッキへの道で冷たい雨が降る中を外で並ぶ。おびただしい数の寄せ書き、写真、思い出の品等が近くの墓地に置かれている。WTCのあった場所もさることながら、周囲のビルの窓ガラスが未だに割れていたり、板を打ち付けたままになっていたりすることが、出来事の大きさを物語っていた。

夜は近所のVietnamese。

やや風邪気味。



3.27 Wed (EST)

別送品はまだ来ない。FedExから送られてきたfaxが、どういうわけか真っ黒なため、書式をpdfで送ってもらい、大学へ行って印刷して貰う(my printerは別送品の中にある……)。コピー屋に寄ってホテルに戻り電話するも担当者不在。draftをつくりメールで送る。

昼は先日テイクアウトした中華、夜はスーパーで買ったサンドイッチ。



3.28 Thu (EST)

memo: SAL便で送った荷物(3月15日発送)、本日到着。約2週間。

FedExとまたもや電話。どうにか書類が揃えられた気がする。昼は少し勉強。昼食はVetnameseでCury Ga(チキンカレー、野菜たっぷり、健康的)。夕方前からお出かけ、5月から矢野顕子が出るJoe's Pubを探しに行く。SOHOあたりなので道がわかりにくく、やや迷いつつ到着。洒落た、立派な建物である。ついでにTower Records偵察。RYUICHI SAKAMOTOあり。スターバックスでお茶して帰宅。エスプレッソを紙コップでくれるのは味気ないと思うんですけど……。



3.29 Fri (EST)

FedEx到着。通関から約半日。手続さえ出来てしまえばやたら早いのである。両親は土曜の昼にロスへ移動するため、ゆっくりできるのは今日が最後。リバーサイドパーク散歩、Metropolitan Musium(西洋画、アフリカ・オセアニアだけ)、セントラルパーク散歩(ダコタ&ストロベリーフィールズ)、国連。42nd St.の吉野家は発見できなかった。



3.30 Sat (EST)

両親の荷造りを手伝い、見送り。ふたりはLA経由で東京へ。ここから生活モード。疲れもあり、部屋で読書。平義克己=ティム・タリー「フリーズ!」集英社文庫。ルイジアナでの日本人留学生射殺事件のノンフィクション。日本も裁判への「市民」参加を制度設計している折り、考えさせる点多し。



3.31 Sun (EST)

エレベーターなんかで日本人と一緒になると何となくぎくしゃくして困る。向こうもぎくしゃくしている気がする。

42nd St.の吉野家発見。カウンター形式ではなく、ファストフード形式の売り場ながら、注文してから牛丼がでてくるまでの早さも味も日本と同じで驚く。某ハンバーガー屋や某コーヒー屋等、アメリカ生まれで日本にもある店は、日本での方が効率よく、要領よくサービスしている(こっちで頼むとコーヒー一つ受け取るのにやたら時間がかかったりする)ことを考えると、これは特筆に値する。売り場はアメリカ人だったので、「つゆだく」を頼めなかったのは残念だが("tsuyudaku"は果たして英語として定着するや否や)。

MOMAのshopでポストカードを購入。


April
狭い住処にて。鏡に映る自分。
4.1 Mon (EST)

朝から図書館で勉強。図書館の中には東洋人がたくさん。



4.2 Tue (EST)

Printed Matterの送り方がよく分からず。日本へ本を送ったが、高くついた。要研究。言葉が分からないのもさることながら、しくみがよく分からなくて困る。

知人から紹介された、NY在住日本人の方とお会いした。日本料理屋でランチ。刺身定食。NYは魚がうまい。刺身なんて、東京のヘタなところで食べるよりもずっとうまいことがある。知り合えてとても心強い。

語学学校探し、資料を貰い検討。図書館で勉強。昨日よりは人が多いかな。相変わらず東洋人(日本人か韓国人かってところか)が多い。



4.3 Wed (EST)

図書館へ。毎日午前10時から図書館に通うなんて、有史以来はじめてのこと。後の歴史家はこれを「NYの奇跡」と名づけるであろう。夜中にだらだら深夜放送観たりしないからなんだけど。夜遊びしないから帰りも早いし、東京にいるときよりもよく歩くから寝付きもいい。図書館は23時まで開いてるから夜まで居ようと思えば居られるが、異国の夜道はやっぱりちょっと怖い気がする。

図書館では何人か毎日見かける顔がある。その中に、ボズ・スキャッグス似の(ということは15年くらい前のスモウレスラーである大徹にも似た←このネタを知っている人はデーモン小暮のオールナイトニッポンを聴いていましたね?)オヤジが居る。ボズと名づける。白人は老けて見えるから、実は年下だったりするんだろうな。

今日は暖かい。NYは世界中から来ている人がいるせいか、このくらいの陽気だとみんな好き勝手な格好をしている。Tシャツ1枚、どうかするとタンクトップなんて人もいる傍ら、スーツに厚手のコートなんて御仁も。俺はといえば、Tシャツ、長袖シャツ、トレーナー、フリース。日中はフリース着てるとさすがに暑かったが。

ところでNYは野菜・果物が安い。驚いたのは、バナナ1房(巨大)39セント、オレンジ1個50セント。ついでにいうと、大学の食堂もとても安い。バイキング形式、1オンスあたり32セント。3ドルも出せばお腹いっぱい。割り箸の用意もあり。箸で食べるのがやっぱり楽。

追記: 夕方は小雨。寒い。日中はまぶしいほどの陽気だったのに。なんと難しい天気!



4.4 Thu (EST)

としょかん。疲れがたまってきていてあまり集中できないので、LexisNexisをたらたらといじり回す。新しい、しかも重要そうな文献発見!

適当に切り上げて本屋巡り。Barnes&Nobleでケースブックの売れ筋を偵察。ダウンタウンの古本屋へ。古本屋では目当ての本は見つからなかったものの、いろいろと面白い本を発見。「危険な曲線」(ギターの写真集。4本もネックがあるギターや、ボディーに絨毯生地が貼ってあるギター等、変態ギターの写真集)、エルビスの写真集(今更?)等。

しっかり食べなきゃ疲れはとれない、ということで、ベトナム料理屋でチキンカレー(Curry Ga)。お腹いっぱい。ところで隣の巨漢2人組、何皿も何皿も頼んで、コーラがぶ飲みしながら食べてるんですけど。コーラで晩飯喰うなよー。見ているだけで胸焼け。



4.5 Fri (EST)

おお、そうじゃ、MDを持ってきたんじゃった。ごそごそ。

というわけで清志郎関係をごちゃごちゃと入れたMD発掘。今朝は聴きながら出勤。「多摩蘭坂」、「Oh! Baby」なんか異国で聴くと染みますな。ええのー清志郎。ところで、MDのブランクメディアを持ってくればよかったな。こっちで売ってるだろうか。見かけないんだけど。

英会話学校で手続。英語の下手くそな奴を扱い馴れてるところでの会話は気が楽。

図書館でLexisいじり回しつつ、勉強。夕食は、Times SQまで歩いて贅沢して(?)吉野家。TERIYAKI丼はあんまり好みじゃなかったな。ところで、メニューに、「beef sauce」(だったかな)が¢70とある。これは「つゆだく」用か? 「つゆだく」は有料か? 謎は深まる、夜は更ける、ニューヨーク42番街の春ってなもんですな。レジの人(アメリカ人。Times SQの吉野家は日本のようなカウンター形式ではなくてファストフードのようにレジで買ってから座って食べる。んでもって、厨房は日本人だけど、レジはアメリカ人)がおつりを間違えたのをちゃんと指摘できたよ!!!! (←大騒ぎするほどのことでもないが)



4.6 Sat (EST)

セントラルパークの西側ストロベリーフィールズ。パークよりダコタアパートを.

オフ。

髪がバサバサに伸びているのでヘアサロン(楽をして日本人経営の店)の予約。

時間までセントラルパークをホットドッグを食べながら散歩。ストロベリーフィールズには今日も観光客が沢山。パークの西南の一角で桜が見頃になっている。まだ寒いのにどういうわけだろうか。

桜? 1本だけ見頃。なにやらバグパイプの集団が。

パークからさらに南下しつつ散歩。あのー、雪がちらついてきましたが。すぐやんだけど。

レコード屋を偵察(レコードはほとんど売ってないのに「レコード屋」とはいかがなものか。まあいいか)。日本のartistで見かけたのは、まず、矢野顕子。Jazzのコーナーだったけどね。次に、少年ナイフ。おお、さすが。そして懐かしのラウドネス。

偵察終了、時間もいい頃合いで、ヘアサロンへ。すると、行く手を阻むバグパイプの集団が。なんかのパレードらしい(動画あり。[その1][その2])。

バグパイプの集団に阻まれた道をどうにか渡ってヘアサロン到着。髪を切ってもらう。きれいさっぱり。しかし、アタクシ、日本ではあんまり髪を切って貰うときに美容師とぺらぺらお話ししたりしないんですが、今日はなんだかいろいろおしゃべり。日本語で話が出来ることがやっぱり嬉しい。

日暮れまでもう少し時間があるので、もう少し街を探検。Book Off探索。文庫本1ドル。すげえ。その近くには日本食の惣菜屋発見。かぼちゃの煮付けと切り干し大根の煮付け、しみじみと美味かった。

今晩から「サマータイム」(正確には明日の午前1:59分の次が午前3:00になるそうな)。雪降ってたのにサマータイムと言われても、ピンと来ない。

サマータイムといえば、ジャニス・ジョプリンの映画だか舞台だかをSOHOのあたりでやっている様子。



4.7 Sun (EST)

オフ。

今日から「サマータイム」。こっちではDay Light Saving Timeというのが普通らしい。なので今日は23時間しかない。日曜なのでいつもより少しゆっくり午前9時に起きたつもりでも午前10時。昨日の美容師が言ってたけど、日曜の朝から仕事のある人はちょっと大変。

ご贔屓のベトナム料理屋でブランチ。生春巻、美味いんだけど、多すぎ。アメリカ仕様だな。

MoMAへ。昨夏に来たときよりも改修済のところが多く、多くの絵を見ることができた。現在、Gerhard Richterを特別展示いるしているため、美術館内にドイツ語があふれていた。Richterの一連の"Grau" (grey)とろうそくの絵が印象的。

ところで、Richterは撮影禁止だったけれど、MoMAはたいていのところで写真を撮れるのですよ。というわけでイングリッド・バーグマンと記念撮影。

なんか……こっち睨んでるし……。ついでにウォーホル風。もひとつ。

戻って部屋でくつろぎながらテレビのチャンネルをザッピングしていると、メッツ vs ブレーブス、延長12回、小宮山がちょうど登場してるじゃあありませんか。頑張ってるなあ。……っと、テレビつけっぱなしでうとうとしてたら、気が付くと小宮山がサヨナラホームラン打たれたところだった。あらららら。

そういえば、Hiromi GOって、今、NYに住んでるんだっけ?

ところで、ケーブルテレビで、「料理の鉄人」を毎晩吹き替え版でやってます。観てるとすごく妙な気分。



4.8 Mon (EST)

とても眠いのです。あのですね、昨日から"サマータイム"なのです。今朝は8:50に語学学校に到着せねばならなかったのですが、それは、前日までの7:50なのです。そのために昨夜は早寝をしようと思い23:00頃には寝ようと試みたのですが、それは要するに前日までの22:00なので、眠れるはずもないのです。そもそももともとが夜型なのでこうなってしまうとどうしようもなく、眠れない眠れないこれではいかんと思えば思うほど寝付けなかったので、寝不足なのです。しかも6:30起きだから前日までの5:30起きなのです(ああ、なんとややこしい)。

それはそうと、今日から午前中は語学学校なのです。簡単なクラスにとりあえず入ってみたので、今のところ簡単です。しばらく様子を見て、簡単すぎるようならクラスを変えて貰いますが。クラスは日本人2人(もう1人は少年だ)、韓国人1人、アルメニア人1人、カメルーン人1人。みんなで下手くそな英語でコミュニケーション取ろうとするから面白いと言えば面白い、ややこしいと言えばややこしい。

日本人少年とランチ、彼は午後も語学学校、こちらは図書館へ。

ところで「"〜"」表すbody languageをご存じでしょうか。オースティンパワーズDXでMini Meがやってたアレです。quotation markを書いたりタイプしたりするたびに、Mini Meを思い出す今日この頃でありますよ。

追記: 20時にまだ空が少し明るいと少し贅沢したような気になる。

追記の追記: テレビのチャンネルをいろいろとzapしていて、絵面が面白そうだと思うチャンネルに限ってスペイン語放送なのはどうしてなんだ?! 全然分からないじゃないか〜! (←英語なら分かるのか???というツッコミを入れたアナタ。そうですツッコミを入れるべきところです)

追記の追記の追記: (「追記の追記」に追記しているわけではないので「追記3」の方が正確なんだろうか?) Columbus Circleあたりの広告には、"Center of Everything"なんて書いてあるけれど、NYに無いものがある(当然だ)。ワールドカップはまだいい。清志郎がなにやらイベントに出るのもまあいい。どっちも観たいけどさ、清志郎はw/三宅をこないだ観たし。観られなくて残念だけどさ。しかし、三沢vs蝶野……。観たい……。無念……。……。東京ドームから時差にして13時間離れた街で地団駄踏んでいます。冬木弘道のように。三沢vs蝶野はWWFでは代替できないのですよ、ビンス。



4.9 Tue (EST)

板ガム50枚セット1ドル79セント。物によるが、全体として物価が安いように思う。日本が高すぎるのだろうか?

午前中は語学学校。日本人少年がfunnyで人気を博している。

テキサスにいる知人よりメールあり。彼はKoreanで以前都立大に留学していた。都合をつけて会いに行こう。ああこの国で会えるなんて不思議。

追記: 昨日、冬木の名前を出したとたんに、癌で引退とは……。手術の成功を祈ります。



4.10 Wed (EST)

午前中は語学学校。同じクラスに韓国人もいるため、日本の親子関係は、(儒教の影響が強い)韓国に近いか、アメリカに近いかという話題に。戦後はアメリカに近いんじゃないか、特に東京は、と答えてみましたが、どうでしょう。

語学学校から図書館に向かう道で楽器屋街発見。ちっちゃいacoustic guitarに惹かれたが、持ち帰りをどうするか、そもそも部屋で弾いたらうるさがられるんじゃないか等の問題がありパス。

図書館のコピー機のしくみがいまいち分からず。「10セント」と大書してあるのに、1ドルで買ったコピーカードが5枚コピーしたら空になった。どういうこと? コインも投入できるようになっているので試しに10セント入れてみるも、うんともすんとも言わず。dimeも返却されず。うー。10セント返せー。



4.11 Thu (EST)

図書館に備え付けられたPC。いい天気。今日は暖かく、Tシャツ、シャツ、フリースの重ね着といった比較的軽装でもok。

もう何年も入れてなかった「英語スイッチ」が入りかかってる気がするね。スイッチが入ったところで単語量の絶対的な少なさはどうしようもないが。

連日朝から語学学校なんて、東京にいたら考えられないような生活をしているが、ペースメイカーとしては悪くない。subwayを利用しての通学だが、door to doorで20分程度と近いのも助かる。午前8時半ころの地下鉄は、それなりに混んではいるが、東京のように寿司詰めになったりはしていない。なぜならニューヨークには寿司はないから(嘘である。寿司屋はやたらいっぱいある)。勤務形態のフレックス制がすすんでいるからか、地下鉄・バスといった公共交通機関が発達しているからか、マンハッタンは狭いからか(多分関係ない。近郊から通っている人は沢山いる)、理由はよく分からないが東京の通勤電車よりは空いている。もっとも東京にいたら、世間の「通勤時間帯」に電車に乗ることなんてほとんどないし、たまに通勤時間帯に電車に乗っていたとしても、調布→南大沢では、寿司詰めなんてなりようもないけれど。これまた理由は分からないが、9.11以後、朝夕の交通渋滞もずいぶん解消されたんだそうだ。語学学校のteacherが言うには、以前は彼の住むNJから通うのにバスで2時間かかる日もあったが、近頃では40分ほどだそうな。

ところで"Gentaro"は英語圏の人には発音しにくいらしく、いろいろと珍妙な読み方をされるのですが("ジェンタロ"、"ゲータロー"等)、語学学校のteacherはしばしば"Kintaro"と言っているように聞こえる。まあ、「源太郎」だろうが「金太郎」だろうがたいした問題ではないが。

語学学校から図書館まではバス利用。バスに乗り込む際に白髪の淑女に「このバスはPen Stationに行きますか?」と訊ねられ、「たしか行きますよ」と答えたところ、嘘だった模様。済みませぬ。おかしいなあ、ううむ。彼女はバスの運転手に確認して、そのバスには結局乗らなかったので問題なかったが。

図書館のコピー機はよくわからないので、文房具屋(STAPLES)にあるコピーコーナー(日本だったらコンビニにあるコピー機のようなかんじでお金を投入して自分でコピーする)に行ってコピー。数枚取ったところで用紙切れ。紙を足して貰って再開し、ちゃんとコピーは出来たが、細かいことを言えば用紙が無くなってエラーになった際にもコピー代を1枚分とられた。アメリカの機械にそこまで精密な作業は要求しないからいいけどさー、5セント返せー。

ところで、こちらの図書館には写真のような感じで、閲覧用の机に登録さえしてあれば誰でも使えるパソコンが備え付けられている。正確に数えてはいないが1フロアに100〜150台程度。



4.12 Fri (EST)

今朝の地下鉄の駅で、クラシックギターを弾いている人がいた。Emで、6弦、4弦、5弦、3弦、4弦、2弦、3弦、1弦〜とアルペジオするあれですあれ。誰だかの練習曲。誰のだか忘れてしまったが、懐かしい。

こっちのバスには車いす用のリフトが必ず付いている。少なくともこれまで見たバスはそうだ。家の造りやら、subwayの駅の作りやら、およそバリアフリーと言い難いものも少なくないが、これには感心する。また、車いすの人や、杖や歩行器を持ったお年寄りがしばしば1人でお出かけしているところをよく見かける。元気だなあ。これも感心する。

エレベーター等で誰かと一緒になったら"Hi!"と挨拶する習慣や、ドアを開けたときに次の人のためにドアを押さえて置く習慣もいいところだと思う。以前にも書いたが、エレベーターの中で日本人らしき人と一緒になると、なんとなく、"Hi!"のタイミングを逃してしまってぎくしゃくするんだけど。

さて、今日の語学学校。「今日はちょっと違ったレッスンを」ということで、別のクラスと合同でビデオを観ながらのレッスン。うわあああ、もう一つのクラスには日本人がいっぱいいるよ。2クラスあわせて、自分も入れて7人。こっち来て以来、日本人がこんなにまとまって沢山いるところを見るのは初めてかもしれない。クラスに日本人がいると緊張するのはどうしてだ? ちなみに、そのクラスのteacherにはタイ人と思われた。わからんではない。

暖かいが昼過ぎから雨。天気予報じゃ明日は雨降り。明日はShea Stadiumに野球でも観に行こうかと思っていたんだけど、また今度かな。

図書館の様子。図書館の様子。

ところで、こんな時期から図書館に冷房が入っているのはどうして? 寒いよ。



4.13 Sat (EST)

客席。まず、昨日の追記。多分、駅でギタリストが弾いていたのはヴィラ=ロボスの練習曲。

今日はオフ。ゆっくり起きてお出かけ。地下鉄に乗ってShea Stadiumへ。Mets vs Expos。

理由が今ひとつよく分からないが(Kids' opening weekendってなんだ?)今日は割引で、一番安い、スタンドの一番上の方の席だと入場料なんと2ドル。相当上だけど。ところが、入り口でNYPDに止められる。小さい鞄の持ち込みだけが許されていて、"No Knapsack"だそうだ。リュックを不便なところにあるカウンターまで行って預けてこないといけない。去年は鞄を開披させられることはあったが、持ち込みはokだったので、ここにも9.11の影響が。保管料がなんと5ドル。チケットより高いよ。同じように引っかかっていたアメリカ人たちも、"More than ticket? Crazy!"などと、文句たらたら。一応、テレビのニュースなんかでは言ってたらしいが、球場のまわりには"No Knapsack"の掲示も、保管場所はどこかの掲示もなく、不親切な話。

外野席の向こうに川が見える。Shea Stadiumは外野スタンドの外には川が見え、ぼーっとくつろぐにもなかなかよいところ。座っていたところは日陰で、のんびりくつろぐにはやや肌寒かったが。

試合はしょうもなかった。メッツは3回の守備で、先頭打者の出塁を許し、送りバントの処理を2つ連続してミスしてあっという間に満塁にされる等、守備の乱れで6点献上。早いイニングだったとはいえ、6点取られる間、まったくピッチャーを代えなかったのも理解に苦しむよ、ボビー。次の回にピッチャーに打順が回るから躊躇したんだろうけど。客席からはブーイングの嵐。"I want my 2 dollars back!"なんてヤジも。「金返せ」は日米共通のヤジか。2ドルで威張るなよという気もしますが。

次の回から2番手として小宮山登場。守備陣があまりよくないから小宮山にはかわいそうな感じもしたが、2イニングを1失点。前のイニングに失策がらみで6点も献上して相手を勢いづけてしまったことを考えると上出来か。しかし、あんなメロメロな先発を6点取られるまで引っ張って大差で負けているところに小宮山とは、ちょっと扱いがひどすぎないかい、ボビー。そりゃあ、先週サヨナラホームランを打たれたけどさ。

メッツはそれでも一時は8対7でリードを奪った。スタンドはお祭り騒ぎ。しかし、すぐに追いつかれ、延長戦に。寒くなってきたので10回裏のメッツの攻撃まで見て帰ったが、結局11回表に1点取られて負けたようだ。しょうもない。

小宮山悟。メッツが1点リード。左端のおじさん大喜び。

昨日Times SQで中東問題関係の集会があったと日本の新聞の衛星版で知る。昨日はTimes SQ通らなかったから気が付かなかったな。



4.14 Sun (EST)

オフ。

ゆっくり起きてひいきのベトナム料理屋でブランチ。Phoにも飽きたので、違うものを頼んでみる。Phoにも使われている麺を炒めた、五目焼きそば風の麺。なかなかうまい。これもニュクマムをつけて食べる。多すぎるのでテイクアウト。おつりが少なかったので文句も言えた。こういうところに、だんだん英語に馴れつつあるのを感じる。文法的にあってたのか、正しい言い方だったのかは別として、通じたし、2ドル取り返したもんね。中学・高校・大学と8年も英語を習ったことよりも、たった3週間ほどこっちで生活することの方が英語の訓練になっている。当然といえば当然だが。そういえば、語学学校でも、会話はさっぱりなのに現在分詞の使い方は知っていてteacherをちょっとびっくりさせたりもした。もちろん、彼は概して日本人が文法ばっかり長けているという経験をこれまでも何度もしてるんだけど。

明日アポのある人のオフィス下見を兼ねて街を散歩。今日も暖かい。上着不要。

Times SQのWWF New York。Times SQの裏で見た911の銅像。

今日は気づいたことを箇条書きに。


昨日の追記: 7th inning stretchにかかる音楽が、"Take Me to the Ballpark"ではなくて、"God Bless America"。これも去年と違う。



4.15 Mon (EST)

はてさて。やっとProfessorと会えました。で、会ってみると非常に気さくな人。まあそりゃ、こっちから出したメールの返信1回目に、ちょうどvacationだったので、「ちょっと気の利いた奴はみんなビーチに行って冷たいソーダでも飲みながら本を読んでいるから、ちょっと待ってね」と宣うだけはある。しかもラッキーなことに日本からの留学生もミーティングに同席してくれたため、細かい話は日本語もok。ありがたい。

順番は逆になるが、語学学校にはポーランド人も加わったのです。またも国際色豊かに。



4.16 Tue (EST)

暑い。いきなり夏。華氏91度というから、摂氏30度以上か……。ほんの1〜2週間前まで冬だったのに、なんなんだ!天気予報によればまた来週は涼しくなるようだし、着るものが本当に難しい。

ところで、TAJIRIのホームページにある彼のcommentaryは秀逸。

通りがかりの楽器屋で見た赤いFender Telecousticが欲しくて仕方がない今日この頃。

部屋に帰ると、着脱式の、窓にはめ込む小型冷房機が取り付けられていた。ありがたい。しかし、昨日まで、セントラルヒーティングで全館暖房が入っていたような気がするんだけど。

追記: 日本より電話あり。メールでいろいろと日本の様子は聞いていたものの、やはり電話で話すと少し里心がついたりするものですな、と思う春の夜……っていうか暑すぎるよ、今日。熱帯夜。

もひとつ追記: 紀伊国屋Bookwebで久々に「リコメンドサービス」のチェック。特定のワードを含むタイトルや、特定の著者を予めリストアップすると、それらの条件に合う新刊図書を教えてくれる。仕事柄、「共犯」をタイトルのリストに含めているが、ときどき妙なものがひっかかる。今日も、「旦那さまは恋の共犯者(白泉社花丸文庫)」が引っかかっていた。3秒くらい、「なんだろう、これ……」と考えた。

もひとつ: 昨日は、「4月16日としては観測史上もっとも暑い日、106年ぶりに記録更新」だったそうで……。暑いわけだ。朝夕は急に冷え込むということがあったためフリースなんか持ち歩いてしまったが、当然、邪魔でしかなかった。



4.17 Wed (EST)

暑い暑い暑い。華氏96度! お湯が沸騰するよ(しません)。摂氏でいうと36度……。東京も暑いそうだが、こちらも負けず劣らず。暑いので皆さん肌の露出度が高く、入れ墨を入れているのもよく見える。地下鉄で見かけたタンクトップを着たラテン系の彼女も肩口に入れ墨を入れていた。漢字がカッコいいらしく、漢字の入れ墨。しかし「兄弟」ってのは違うと思うんですけど。

ところで、今日ほど暑くなくても暖かくなってきた今日この頃ですが、花粉にやられずに済んでいます。こっちでも花粉症は(hay fever; pollinosis)あるらしいが、スギやらヒノキやらの花粉は飛んでいないようで。松は平気みたいですね、アタクシの場合。

図書館の中は寒い。冷房効き過ぎ。



4.18 Thu (EST)

寝坊。といっても語学学校には間に合ったが。8:30ころ電車に乗った。いつもより10〜15分ほど遅い。ちょうどラッシュアワーのようで、Midtownに向かう電車は満員。身動きする余地もないほどというわけでもないが、かなりの混雑。

日本より父母が送ってくれた小包到着。ありがたい。3日ほどで到着というところですな。

紀伊国屋に寄ったところ、週プロの表紙が冬木。8ドルちょっととやや高いが迷わず購入。nikkansports.com等で事実関係は知っていたものの、いろいろな選手のコメント等を読み、改めて冬木の人望の厚さに感心し、また、三沢・大仁田の心意気にも胸を打たれる。

ところで、オレンジジュースにいろいろ添加して売っているのをよく見かける。「ビタミン増量」、「繊維多め」あたりはいいんだけど、「いちご入り」ってのは理解に苦しむ。

BOOK/OFFで「泉谷しげる/SCAR PEOPLE」発見。3ドル。購入。こんなところで巡り会うと思わなかったな。

おつりのくれ方。例えば、おつりを38セント貰う場面があったとする。アメリカ人だとクオーターを1枚と他のコインの組み合わせでくれることが多いように思うが、今日行った日本人経営の食料品店では、ダイムを3枚とニッケルとペニー。気持ちは何となく分かる気がする。

テレビでWWFを観る。田尻が日本語でマイクアピールしている。字幕もいっさいなし。したがって大半のアメリカ人にはなにを言っているかは分からないだろう。それも含めて売りにしてしまったのは凄い。

追記: 「サヨナラホームラン」はもう英語か? ニュース見てると、"Bye bye, so long, sayonara"と言っている。



4.19 Fri (EST)

昨日、語学学校で、「日本のロックとアメリカのロックは違うか」という話題になった。そこで、ブルーハーツのライブ版をteacherに貸してみた。週明けにどんな感想を彼は持ってくるのだろうか。彼が言うには、「日本語はロックに乗りにくいんじゃないか」というが(どっかで聞いたようなセリフだが)、「そんなの誰が歌うかによるし、誰が曲を作るかによる」ってとこだろう。

夕方Macy'sへ行って洋服売場など散策。こっちで売ってる服も、"Made in Korea"や"Made in Taiwan"が多い。大人用の半ズボンを多く並べているのはいかにもアメリカ的。ピンと来るものがなかったので買い物はせず。

Macy'sを出ると夕立(こりゃ完全に夏の気候だね)。「アメリカ人はあまり傘を差さない」と聞いたことがあるが、そうでもないような。みんなちゃんと折り畳み傘持って歩いているじゃないですか。雨が降ったこともあってか、夜はいくらか涼しい。



4.20 Sat (EST)

今日は一日雨降り。気温は下がり過ごしやすい。

チャイナタウン小ネタ写真集。なんでも漢字入り。どこの国にいるのか分からなくなる(画像の上にカーソルを合わせるとコメントが出ます)。

CITI BANKFleetだってこの通り。McDonald'sはこの店構え。看板に漢字入り。道路標識だって。



4.21 Sun (EST)

夕方からグリニッチヴィレッジのライブハウスに(ところで「ライブハウス」ってJapanglish?)。"Terra Blues"で、19時過ぎからのアコースティックのショーを観た。Jr. Mackのギター1本弾き語り。いい声でかっちょええ。店のマスター(?)が飛び入りで吹いたブルースハープも渋い。このマスター、スマートでおしゃれで、しゃがれ声でカッコいい。それでいて気取ってなくて、帰り際にまた来いよなどと声をかけられた。また来ますとも。カバーチャージなし、ミニマムチャージなし、ミュージシャンへのチップ等込みで10ドル。安い。

2件目は隣の"Bitter End"に入ろうとしたが、一緒に行った語学学校のクラスメート18歳が年齢制限にひっかかり入れず。ちゃんとIDチェックをするものなのですねえ。「入場は16歳以上、酒は21歳以上」というところも多いので入れてはもらえるかと思ったが、ダメ。しかし、入り口での「そっちの彼はID見せてね」というのはどういうことか。俺には年齢訊いてくれないのはどうして?

そういえば、酒を買うときも一度もID求められたことないな。「東洋人は若く見られる」というのはよく言われることだが……。



4.22 Mon (EST)

雨である。これで、金曜の夜から毎日だな。しかし、NYは現在深刻な水不足らしく(市長もテレビコマーシャルに出てアピールしていた)、これはこれでいいことなのでしょう。今日は結構涼しい。

語学学校はロックフェラーセンターの一角にあるため、毎日、アイススケート場を見ることになるのだが、アメリカ人はいつ見てもスケートしてる。ウイークデーの昼間でも。君ら、仕事や学校はどうした? 謎だ。しかし、さすがに今日は雨がやや強いこともあってか、誰もスケートしていなかった。

FCCへの抗議? 放送事故?こっちで使用する紙はletter-sizeが普通なんだろうか。ずっと、A4だと思ってプリンタを設定していたが、どうも印刷がずれたりすると思ったら、letter-sizeだった。

ドラッグストアで買ったメントス。4本1パック1ドル99セント。安いのはいいんだけど、いろんなものをこうやってやたらパックして売りたがるのはいまひとつよくわからない。

家に帰ってきて何気なくテレビをつけると、TNTはずっとこんな画面。どうしたんだろう。番組表を見ると"Indiana Pacers @ New Jersey Nets"(NBAだよね?)とあるが、何かあったのか? "We are required to black out this program in compliance with FCC rules and regulations" (「連邦通信委員会が撮しちゃダメっていうから放送中止してるんだけど」)ってテロップをずーーーーーっと出したまま。CMの時間が来るとCMだけ流して、また同じ画面に戻るのも驚き。





4.23 Tue (EST)

CUNYでmeeting。昨晩はこの準備のためにvitaやresearch planに手を入れいていた。



4.24 Wed (EST)

いやはや。物取りにあってしまいました。ちょっと慣れてきて油断したとしか言いようがない。しかし、私はいたって元気です。下手に抵抗したりしなかったので全く怪我もしていないし、ひどく落ち込んでいるという訳でもありません。ご心配なく。以後、油断しないように気をつけます。



4.25 Thu (EST)

というわけで、警察へ届け出等の諸手続に追われていました。諸手続はほとんど完了。いやはや。



4.26 Fri (EST)

さてさて、結局、今日も後始末に追われてしまいました。保険の手続き、警察への書類の請求、カード再発行手続き等。一日駆け回りましたが、どうにかこれで終了。あとは無くなった資料等を再度そろえれば元通りの生活に復帰できます。幸い、大半はコピーを持ち歩いていたので原本は無事。

しかし、本当に油断しましたね。まったくうかつだったものです。



4.27 Sat (EST)

社会復帰(?)。

とはいえ、仕事を始めようと思ったら文房具もボールペン1本しかないし、どうにもならないので、とりあえず緊急にいるものを調達しに街へ。リュックと文房具をひと揃い買った。しかし、以前から思っていたことだが、どうしてアメリカの文房具屋は「スティック糊5本セット」とか、「ガムテープ3本セット」とか、そういう乱暴な売り方しかしないのでしょう。この日も書類の整理に封筒が欲しかったのだが、100枚セット(ん、封筒は「1枚、2枚」か? 「葉」?)でしか売ってない。それでも5ドルとめちゃめちゃ安いが、重いし嵩張るしなのであきらめてプラスチック製のもっと高いものを買ってしまった。

ところで、アタクシ個人がトラブルに振り回されている間、マンハッタン全体を振り回しているのは例のChelsea(ところで、「アナタニモ、チェルシー、アゲタァイ」のチェルシーはこのChelseaと関係あるの?)での爆発事故。現場は行動範囲ではないため、あまり様子・影響は分からないが、少なくともここ数日街に警察官が増えたように思う。地下鉄の改札付近にもいるし、リュックを探しに行ったデパートの中にも制服警官がずいぶん沢山いた。もっとも、行動範囲であるMidtown、Uptownに限れば、警備が厳しいからといって生活が一挙に不便になったというわけでもない。というのは、たしかに領事館やらカード会社やらが入っているビルに立ち入る度にIDの提示を求められたが、これは9.11のあとずっとそうだったから。今回の爆発とは関係がないといえばない。

そうそう、今日の昼間はぽかぽかと暖かく、気持ちのいい一日でした。



4.28 Sun (EST)

今日は雨降り。4月も終わりだというのにやや肌寒い。このところの雨続きで水不足は少しは緩和されているのでしょうか。

仕事を再開しています。仕事の大半を電磁的記録のかたちでやっていると、きちんとバックアップさえとっていれば、あとは印刷し直せば致命的な支障はないというわけで、今日はいろいろと印刷しなおしながら、こっちに来てからここまでの仕事をふりかえってまとめていました。テーマについての一応の概観をすることが出来、残された期間のやるべきことも少しはっきりしてきたような気がします。近々、NYUのロースクールの教授とお会いしていろいろとお教え頂く予定なので、教えて頂くことの要点をまとめつつ過ごしています。

ところで、さっきテレビをつけたら、元オリックス・元巨人(だよね?)の野村投手登場。ブリュワーズだったかな。あまりちゃんと観てなかったのですが。Shea Staduimに来てたのですね。日本人大リーガーも本当に多くなりましたなあ、と改めて思った次第でありました(しかし、ホームランを打たれてましたな。小宮山といい野村といい、テレビで観てるとホームランを打たれてしまうのはなぜだ)。

そうそう、馴染みのベトナム料理屋にブランチに行ったところ、近々移転するそうです。といっても通りを1本動くだけなんですけどね。すごく人気のある店で、夕方はウイークデーでも立錐の余地もないくらい混んでいるので今の店舗では限界ということなんでしょう。



4.29 Mon (EST)

今日から語学学校にも復帰。ところでここ数日、いつものteacherがvacationをとっているので代打が来ているのですが、代打の人は語学学校での英語教師という顔を持つ傍ら、NYUでpure mathematics(って日本語でなんというのでしょう。数学に縁がないもので……)を教えているそうです。1日3時間睡眠だとか。「夏はメジャーリーグ、冬はNFL」みたいな人って本当にいるんですねえ。このところ心待ちにしているのは"Spider Man"の封切りだそうですが。

紹介に紹介が重なって、人脈がだんだん広がってきました。先日は図らずもNYPD見学(?)をしてきましたが、今度は木曜は裁判所見学に行くことになりました。今回は手続の関与者ではなく純粋に見学です。念のため。


4.30 Tue (EST)

というわけで、あちこちの大学のProfessorとコンタクトを取ることになり、メール書きに追われていました。さすがに、街で買い物をするのとは訳が違い、ちょっとしたメールを書くのでも時間がかかりますね。お手本になる文章を探すためにこちらで見つけた論文をひっくり返したり、教科書をいろいろとめくったりしていると、あっという間に時間が経っていきます。

ところで、語学学校は建物の都合でMidtownからDowntownに引っ越しました。Ground Zeroの近く=ビジネス街の近くなので、おいしいデリも多く、なかなかいいところです。


May

5.1 Wed (EST)

明日はインタビューと裁判所見学を兼ねて裁判所に行くのです。その準備で、これまで勉強したことを復習。

昨夜送った、質問を書いたメールにさっそく詳細なお返事あり。ありがたい。まずは、それほどめちゃくちゃな英語だとも思われなかったようで、一安心。しかし、「あなたは謙遜するが、あなたの書く英語はなかなかのもの」なんて言われても、あれは、4時間ほどかけて書いたのでありましてですね、明日会いに行って、あれと同じようにお話しするなんてことはまず不可能なので、ちょっと困ったなあなどと思ったりもしているわけです。明日はそれを露呈しに行くというわけで……。

メールはこういうときに非常に便利なものですね。私のように、hearing & speakingに不安を持つ者にとっては、手紙よりはるかに早く、電話よりはるかに楽にコミュニケーションする手段として、こんなにいいものはありません。明日は簡単にご挨拶して、「じゃあ、あとはメールで」ということにするのもひとつの選択ではありますね。

ところで、街中にスターバックスがありますが、ちょっと気になる発見をしました。スターバックスでコーヒーを買った経験のある方はご存じと思いますが、「フタ」がありますよね。プラスチック製のあれです。あれの一部に小さい穴が開いているのにお気づきでしょうか。ニューヨークでは、店内で飲まずにテイクアウトする人がかなり多いのですが、歩きながら、フタをしたままであの穴からコーヒーを飲んで(吸って?)いる人が少なくないように思います。あの穴ってそのためにあいているんでしょうか?



5.2 Thu (EST)

裁判所へ。裁判官であり大学教授でもある方とお会いした。約40分のセッション。非常に面白い話を聞くことができた。

それはいいのだが、当初、会合の時間を調整していた際は、「通訳用意した方がいい?」と先方から訊いてくださったので、 「英語より日本語の方がちょっと上手です。なぜなら日本語のネイティヴ・スピーカーでありますので」とお答えしたのだが、 昨日書いたとおり、メールでやりとりするうちに「君は謙遜するけど、君の英語はそれほど悪くない」と言われてしまい (お世辞でもそう言っていただけるのはありがたいし嬉しいのだが)、 ちょっと参った。非常にクリアに発音して頂けたので、結局、通訳抜きでもどうにかなったことはなったけど。

時間があったので法廷も見せて頂いた。この日はplea bargaining。defendantがヒスパニックだったため通訳が付いていたこともあるが、30分ほどかけてじっくりと、 被告人が持っている憲法上の権利は何か、guiltyと認めることがなにを意味するか(それによってどのような権利が失われるか)を、 被告人がちゃんと分かるまでじっくりと非常に丁寧に説明、しかる後にguiltyとの答弁(連邦事件)。

少し早くついたので裁判所構内の食堂でお茶を飲みながらセッションの準備をしていたのだが、ふと見ると、食堂内に、 陪審員専用のスペースがあった。これは陪審員が食事に手間取って公判に遅れないようにするためだろうか。



5.3 Fri (EST)

まだ割と肌寒い。

来週火曜からTexasへ行くので、Texasにいる友人(Korean)と電話でうち合わせ。TexasとNYは時差がある。改めてアメリカの広さを実感させられる。

ところで、スターバックスの蓋の穴からコーヒーを飲むことは割と一般的らしい。またひとつお利口になってしまいました。



5.4 Sat (EST)

オフ。Yankee Stadiumへ。ヤンキースvsマリナーズ。日本人がやたらいっぱいいる。いい天気で大入り。

試合開始前、隣の席になったおっちゃん(ラティーノ?)に、「イチローは怪我で欠場だよ」とからかわれる。ひどいなあ。もっともこの日のイチローはいまひとつ冴えなかったですな。4打数1安打、1三振、2 foul out。それでもチャンスで回ってきた最終打席に敬遠されていたのはさすがというべきだが。9回表に逆転したマリナーズが、9回裏に長谷川を投入し、長谷川がピシャリとしめて逃げ切り。8回までヤンキースがリードしていた間はスタンドはお祭り状態だったのに9回表にリードを許したとたん、みんな大人しくなり、マリナーズがリードを広げるにつれ、客がどんどん帰り始める。ヤンキースファンの熱狂ぶりを物語っていると言うべきか。長谷川は非常に安定感がある。大魔神は出番なし。

日差しがとても強かったのでちょっと日焼け。天候はなにもかも極端だ。

プレッツェルは塩辛くてあまり好みではなかった。ちなみに、ちゃんとよく噛んで食べました。

いい天気で野球日和。いい天気で野球日和。

夜は大学時代の先輩と食事。ものすごく久しぶりだったのである。NYで再会とは不思議なものですな。寿司をごちそうになる。ごちそうさまでした。



5.5 Sun (EST)

散髪。およそ1ヶ月ぶり。さっぱり。

Times SQの吉野家へ。ふとみると、レジのうしろに、「Regular: 並(nami)、Extra Juice: つゆだく (tsu-yu-da-ku)……」と書かれた張り紙がしてある。だれか「つゆだく」でレジ係を苦しめた奴がいるな。「お新香」は「Japanese Pickles」か。そりゃそうだけど、説明的で愛想がないなあ。

昨日の野球観戦中にかなり日焼けした模様。腕がややひりひりする。油断していたが日差しは真夏並みに強い様子。まったく極端だなあ。



5.6 Mon (EST)

今週は語学学校をおやすみにしたので、朝から裁判所見学。陪審員選任と証人2名の証言を見ました。陪審員(候補者)はみなさんずいぶんラフなかっこうできますね。

証人は連邦の麻薬取締官と、ドイツ人警察官。ついでにいうと被告人がヒスパニックなので、後者の証言は、ドイツ語から英語に訳され、さらにスペイン語に訳される。理屈上は当然といえば当然のことだが、さすがに、こういうケースはそれほどはないらしい。薬物犯罪の特殊性もあろうか。

夜はAstor PlaceのJoe's Pub矢野顕子を見てきました。素晴らしいの一語に尽きる。新作からの曲が多かったが、"Riceball and Muffler"(という英訳が間違ってたというネタもあり)、"自転車でおいで"、"Brooklyn Bridge"なども。Perc.のMino Cineluをゲストに迎えての"Riceball and Muffler"は、鳥肌もの。ピアノとperc.だけであんなに世界が広がるものなのですねえ。

明日からちょいとテキサスへ。次の更新は週末。

追記: 矢野顕子は日本語と英語を半々で使って話し、非常に日本的な歌詞をJazzともPopsともつかない曲に乗せて歌い、7カ国語を操るというパーカッションプレイヤーと共に演奏する。「他人(ひと)の歌、矢野が歌えば、矢野の歌」という言葉があったように、とても自由な存在といえよう。無理にアメリカ風の曲にしたりしないし、無理にethnicityを強調したりもしない。こういう人こそ「国際人」と呼ばれるべき存在なのかもしれませんねえ。



5.7 Tue (EST, CST)

テキサス編初日。

旧友に会いにテキサスへ。未明に車を呼んでラ・ガーディアへ。なんとリムジンが来ちゃいました。35ドル。リムジンは初めて乗ったけど、別に嬉しいものでもないですな。

7時発の飛行機に乗ってまずはアトランタへ。ここで乗り継ぎをするのだが、アトランタまでの飛行機が遅れたため、乗り換えるべき飛行機は既に飛んでしまっていた。アトランタで他の飛行機を手配して貰い、しばらく待つことに。アトランタ空港内にはなぜか、日本語表記の案内板が多い。「英語/スペイン語/フランス語/中国語/日本語」というような表記なら、NYでよく見るが(たいていはこのうちの日本語がないことが多いが)、アトランタ空港内では「英語/日本語」だけ。ちょっと不思議。

アトランタでの待ち時間を利用して、亀井俊介氏(とは別に親戚でもなんでもない)の「ニューヨーク」(岩波新書)を読破。この本を読んでいて思い出したことがひとつ。ニューヨークでは、マイノリティーが経営している店で買い物をすると、"I NY"と書かれたビニール袋に商品を入れてくれることがある。これもマイノリティーとしての悲しい知恵だろうか。この話に興味のある方は同書183頁以下をご参照あれ。

結局、予定より2時間ほど遅れてヒューストン(IAH)着。旧友にピックアップされて食事へ。彼は韓国人で、以前に都立大に留学していた人物。同時期に大学院にいたので、よく呑んだものだ。韓国と日本はとても近い距離なのに、二人とも故郷を遠く離れたテキサスで再会するなんて不思議。ちなみにテキサスとニューヨークの時差は1時間。

昼食はコリアンレストランでチゲ、夕食は彼の奥さんの手による韓国の家庭料理を彼の家でごちそうになった。

宿泊は近くのホテル。彼の行っている大学が経営していることもあり、1泊30ドルと安いがとても広い。快適。



5.8 Wed (CST)

暑い。

友人の車に乗ってHouston Space Centerへ。

しかしですね、テキサスはとても広いのです。彼の家はHoustonの北にあるHutsville(刑務所で有名だそうな。彼はCriminal Justiceのカレッジで勉強している。刑務所の近くがカレッジにとって便利ということらしい)というところにあるのだが、広いハイウェイをとばしても1時間以上はあった。

宇宙センターは大きく分けるとふたつに別れる。ひとつは月の石を展示したり、映画でロケットの歴史を説明したりするパビリオン、もうひとつはtramに乗っての実際に研究・訓練に使用されている施設の見学。後者がとても面白く、なかなかいい経験であった。

ところで、月の石。これはどうも20年ほど前に日本に来ていたような気がする。小学生の頃触ったことがあるんじゃないかなあ。パビリオンの中にあった、子供向けの設備もなんだか見覚えがあるような。ちなみに、この日はユダヤ人小学校の遠足かなにからしく、長さ2センチほどの月の石に、小学生が15人ほど群がってきゃいきゃい言っていた。いずこも子供は同じということで。

スペースシャトルの訓練施設内で。スペースシャトルの訓練施設内で。 ロケットの前に立つ友人。スペースシャトルのコックピット内で。

セキュリティはここでも厳しい。9.11の影響だそうな。中にはバックパックは持って入れない。また、tram tourは実際の研究施設に入るため、参加者は皆、写真を撮られる。もっとも、宇宙を背景にして写真を撮り、希望者には15ドル(高っ)で記念写真として売る工夫がされていたのは、警備の厳しさ・物々しさを忘れさせてくれて、ちょっと気が利いているように思われた。

夜は韓国人留学生の集まりに招待された。韓国料理とお酒をごちそうになる。Broken Drunken Englishでお話。プルコギ美味し。彼らはCriminal Justiceのカレッジに通っていることもあり、親しいアメリカ人からは、"Korean Mafia"と親しみを込めて呼ばれている様子。旧友は最年長なので、Godfatherといったところか。

追記: 月の石は上野の科学博物館あたりで特別展示があったのかと誤解していたが、母によれば、日本で見たのは筑波万博のときだそうな。



5.9 Thu (CST)

ゆっくり起きて、旧友の通うカレッジへ。数人のProfessor/Studentを紹介される。彼の指導教授とお茶をした後、学内を散策。広さと緑の多さに圧倒される。日本でいえば、東北大や北大のような感じか。ただし、こちらの方がはるかに広いわけではあるが。

昼食も彼の指導教授と一緒に。指導教授お気に入りのハンバーガーショップ(ってところがとてもアメリカ人らしいというか、テキサンさしいというか)で、ハンバーガーをごちそうになる。これが非常におすすめだとか。指導教授の話によれば、テキサス州は石油が出るとはいえ、その恩恵にあずかっているのはごく一部(この「ごく一部」はとんでもない金持ちらしい)で、残りはそれほど裕福とはいえず、したがって、テキサス州もお金がない、とのこと。アメリカ人・韓国人・日本人3人でそれぞれの故郷の不景気を嘆く。

午後は旧友の家族と共にショッピングモール見物。巨大。しかも土地がいくらでもあるので、縦には広がっておらず(2階建て)、ひたすら横に広い。マンハッタンの建物が、隣のビルとの間に紙一枚も入らないくらいぴっちりくっついて建っていて、上に上にと伸びているのと好対照。

夕食は、旧友の友人であるアメリカ人学生(彼はもうすぐ教壇に立つ)オススメのステーキ屋に3人で行き食事。巨大なのが出てきたら困ると思い、ミディアム・サイズにしたが、それほど巨大ではなかった。美味し。その店で呑んだ"Shiner"というボック・ビールも美味し。ドイツのメーカーがテキサスで作っているんだそうな。

夕食後、テニスに招待される。メンバーは昼食でご一緒した指導教授氏とそのお仲間。毎週木曜夜に集まってテニスをしているそうな。結構なお年とお見受けしますが、お元気なことで。ダブルスに混ぜて頂いたが、私がしたのはテニスではなくて、テニスに似たなにか。すみませぬ。Something of Tennis(ニュアンス違います? 「の、ようなもの」はなんて訳していたかなあ)。

テニス後、旧友の家で、"Mafia"と呑み会。この日もBroken Drunken English。ネイティヴと話すときよりちゃんと会話になるから不思議。このとき、ある面白い状況が。韓国人2人、日本人(私)1人で会話。このうちの1人は日本語が話せる。そのため、韓国人が日本人に日本語で話し、それを日本人である私がもう1人の韓国人のために英語に訳した。Funny!



5.10 Fri (CST, EST)

テキサス最終日。

旧友はゴルフをやってみろと言うが、あまりの暑さに彼の奥さんが反対。そこで、まずは韓国人が経営する寿司屋へ行って食事。寿司はなかなかのものだった。サーモンが近くでとれるそうで、たしかに美味い。

この日もショッピングモールを見物して、空港へ。ソウルか東京かNYかテキサスかあるいは全く別の場所かでの再会を約束してしばしの別れ。

9.11以降空港は警備が厳しく搭乗するまでに時間がかかるため早めに行ったにもかかわらず、乗るべき飛行機がdelayed。行きと同じくアトランタ乗り継ぎを予約していたので、このままではこの日のうちにNYに帰れないおそれが出てきたため、カウンターで確認したところ、帰れるかどうか確認するだけのつもりだったが係員が気を利かせて他社の飛行機にrerouteしてくれた。ターミナルを移動する必要が生じてややあわてたが、結果的にはIAH→LGA直通に乗ることができ、楽に帰れた。

ラ・ガーディアからはスーパーシャトルで。スーパーシャトル利用は3回目だし、英語も少しは上達しているので、楽なもの。夜中に帰宅。PCを持っていかなかったので、不在の期間に沢山来ていたメールの対応に追われる。



5.11 Sat (EST)

仕事に復帰。しかし体がのんびりテキサスvacationモードになっているのでいまひとつはかどりませんね。

ちょっと買い物の必要があってMidtownに出たところ、人の多さにたじろぐ。たった数日テキサスに行っただけで、もう、NYのペースに合わせるのが大変になっているのかもしれない。それだけNYは人が多くて、気ぜわしい街だということか。

ところで、おとといのテニス(のようなもの)による筋肉痛が今頃出てきたんですけど……。



5.12 Sun (EST)

明日はNYUでインタビュー。というわけでその準備。

外は雨。



5.13 Mon (EST)

朝からNYUでインタビュー。NYUはワシントンSQの目の前にある。グリニッチヴィレッジ、ソーホー、アスタープレイスに囲まれた洒落た場所。建物も美しい。南大沢の某大学とは大違い。こんなところに勤められたら、毎日とても楽しいでしょうねえ。私の場合は、オフィスにいることが全くなくなるおそれがありますが。

インタビューは先方が心配したのか、日本法の専門家も同席。いざとなったら日本語も通じそうではあったが、結局日本語は使わずじまい。

日本法の専門家から、"Do you know 「民暴の女」?"と訊かれたときには、Mimbo〜???って単語は知らんなあと3秒ほど考え込んだ。ときどき、アメリカ人に日本語や日本語の単語が入ったセンテンスで話しかけられることがあるが、日本語だと気づくまで時間がかかることがある。「コンニチハ〜」とかならすぐ気づくんですがねえ。結局日本語で会話はしなかったが、英語しか書いていない私の名刺を見て、漢字ではどう書くのか訊かれ、少々驚いた。そりゃあ、日本法の専門家は日本語堪能であるべきですが。さらに驚いたのは、名前を漢字で書いたところ、「とてもトラディショナルな名前ですね」と言われたこと。これは相当に日本語堪能であり、かつ、日本文化に造詣が深いということなんじゃないでしょうかね。さすがNYUというべきか。

内田春菊『子猫のスープ』(集英社文庫)を紀伊国屋書店で衝動買い。この作品集は、これまで読んだ内田春菊のミステリーの中では最高傑作と言っていいのではないだろうか。

外はサンダーストーム。吐く息が白い。そのわりに薄着で平気なのは、体が寒さに慣れたと言うことか?



5.14 Tue (EST)

寒い。昨日も肌寒かったが、そんなもんじゃない。風が強かったからもあるが、およそ5月中旬とは思えない。雨もぽつぽつと。

upper westのH&Hベーグル、なかなかに美味。




5.15 Wed (EST)

土曜日に行くSTOMPのチケットがちゃんととれているか確認しに、語学学校のクラスメートの家へ。彼はイーストヴィレッジのアパートに住んでいる。なんと素敵な場所なんでしょう。ちょっと交通の便は悪いのかもしれないが。

今日は暖かい。



5.16 Thu (EST)

今日もぽかぽかと暖かい。パーカーを着て歩くとちょっと汗ばむ。

グリニッジヴィレッジをちょっと探索。いいところですねえ。



5.17 Fri (EST)

今日は快適な陽気。暑すぎず寒すぎず。そのため、図書館内も冷房が入っていないので寒くなくて快適。

ゴン中山代表入りを朝起きて知る。朝から祝杯をあげたい気分(さすがに朝なので気分だけ)。高原・名波・俊輔は残念。しかし、名波・俊輔に関してはMFがいかに充実しているかの現れということであろう。前回のワールドカップとは大違い。

このところNYSEの前を通る機会が多いが、警備が厳しく、残念ながら中には入れそうにない。

ところでNYは全米で一番貧富の差があるところだそうです。人口の5%の富裕層の年収が26万6000ドルに対し、20%の貧困層は1万2000ドルとか。



5.18 Sat (EST)

遠方より友来たるあり。NCに留学中の友人が休暇を利用してNYへ。STOMPを観に行く。素晴らしいパフォーマンス。リズムだけでここまで楽しませることができるんですねえ。残念ながら、この日は日本人の出演はなし。Yako MiyamotoはSFに行ってしまっているようで。

イーストヴィレッジの韓国料理屋で食事。プルコギ、冷麺美味し。



5.19 Sun (EST)

友人と落ち合い、近所のベトナム料理屋でブランチ。初挑戦の餃子美味し。挑戦もなにも、単に、これまで餃子の存在に気づいてなかっただけだが。

Upper West、Midtown散策。NCに比べて格段に便利なところだそうで、驚かれる(そりゃそうなんだろうが)。聖地(なんのだ)である、Dakota Apt.およびStrawberry Fieldsを案内し(自分の趣味を人に押しつける行為)、Midtownへ。紀伊国屋書店、Book/Off、やぐら(和食惣菜・食料品屋)、旭屋書店等、日本のにおいのするところを重点的に案内。なぜならbecause、奴は数ヶ月後、NYで2ヶ月ほど生活することになるから。吉野家で〆。8月東京での再会を約し、LGAに向かうタクシーに乗り込んだところを見送り、帰宅。

帰りしなに水1ガロンとバドワイザー小瓶半ダースを買って9ドルほど。いつものことながら安い。今回こっちに来てからBudweiserを買うのは初めてのような気がしますな。



5.20 Mon (EST)

千客万来。Tokyoから、DCから、知人が続々とNYへ。にわかツアコン。にわかツアコンに観光案内のバリエーションなどあるはずもなく、upperは昨日と全く同じコースでMidtownへ。夕食はコリアンタウンで韓国料理。美味美味。

追記: コリアンタウンでまんが喫茶発見。しかも、看板に日本語で「まんが喫茶」と書いてある。日本が輸出する、Karaokeに続く偉大な文化か?



5.21 Tue (EST)

Tokyoからの友人はこの日の朝NYを発つ。特に約束もしていなかったが、早くに目が覚めたこともあり、ホテルで落ち合ってポートオーソリティまで見送り。ポートオーソリティって最近改装したんだろうか。昨年自分が利用したときに比べて格段にきれいになっていたように思った。相変わらず迷子になりやすい(のはポートオーソリティの構造のせいではないかもしれないが)は相変わらずだが。

日系のテレビを見ていると、BGMにCharaの「やさしい気持ち」が。異国でこういうのにふと行き当たるとヤラレるものですねえ。NYでは、日本のCDでも雑誌でもなんでもたいてい手に入るんですけどね。日系のテレビはあんまり観ないんですけどね。弁護士過疎問題や公設事務所なんかの特集をやっているので、やっぱり観ちゃいますねえ。

地下鉄内広告: "Practice the 50 yard dash on Saturday Morning." なんだと思います? 正解は明日。

ところで、自由の女神やブルックリンブリッジへのテロはやめて頂きたい……。エンパイヤの近所もよく通るんですが……。炭疽菌もあまり趣味ではないのです……。



5.22 Wed (EST)

昨日の広告の続きはこう。"But always slow down on platforms, stairs and escarators." 「駆け込み乗車はおやめ下さい」って奴ですね。

いい天気で外を歩くととても気持ちのいい日だが、轟音で見上げると戦闘機が飛んでいたりもする。ブルックリンブリッジでは自動車検問が行われていて、bad traffic jamが生じている模様。

ブルームバーグがテレビに出て、変な奴がいたり変なことがあったりしたら911に電話してくれと言っているが、ジュリアーニに比べると迫力ありませんねえ。

メールで情報を頂いた(thank you!)チャイナタウンのお粥屋で早めの夕食。その後Terra Bluesへ。Sinner's Holiday、素晴らしい。

追記: Sea Cucumberっちゅーのはナマコでござったか……。いいけど……。食べ物の語彙が少なくてときどき正体不明のものを食べてしまいますな。



5.23 Thu (EST)

朝の地下鉄がやや混乱。ブルックリンでpolice investigationが行われているので、ダウンタウンへの地下鉄は遅れている由。ExpressからLocalに乗り換えようとした14th St.で15分ほど待たされて、ようやっと電車がやってきたが、この人達、無理に乗ったりしませんねえ。日本の満員電車――もっとも日本で満員電車にはあまり乗らないのだが。なぜならbecause、1)日本では通勤時間に電車に乗ることがほとんどないから、2)たまに乗ったとしても、調布→南大沢では皆さまの通勤経路と逆方向だから――と比べると7割くらいの入りなのに、それ以上は乗り込まない。そこに無理に乗っていくわけにもいかず(だって巨大な人が電車の中から「押すなよ」という目で見るんですもの)、2本見送った。日本の満員電車ほど乗れとは言わないまでも、中ほどが詰めればもっと乗れるのになぁ。

ショッキングな出来事あり。私より5歳ほど年上の日本人が、酒を買うときにID提示を求められることがあると発覚。I've never faced the situation! Never! I wanna be asked to show the ID card from the bottom of my heart! 何度も繰り返されると面倒だから1回でいいけどさ。

DCからの来客をPenn. Stationで見送って、にわかツアコンこれにて休業。ところで、このツアコンは、Amtrackの乗り方もGraylineの乗り方もよく分かってないので(だってぇ、Amtrackは乗ったことないしぃ、Glaylineも去年1回乗っただけだしぃ)、見送りでは全く役に立たず、単に見守るだけなのであった。

いやー、それにしても日本語をよくしゃべった1週間でありました。せっかく入りかかっている"英語スイッチ"が切れかかりますな。こっちではしばしば「日本語話せますか?」とか"Do you speak Japanese?"とか「日本語上手ですね」とか"I thought you were from Southeast Asia."とか言われてしまうとはいえ、やっぱり、英語よりは日本語の方が得意ですからねえ。こう見えても日本には結構長いこと住んでたことがありますし。

ところで、テレビを見ているとPS2用ゲームや日本車の広告も多いし、街で走ってる車は日本車が多いし、電気屋に行けば日本製の電化製品――オーディオとか、電話器とか、ゲーム機とか――語学学校でのクラスメートがみんなSONY製のカセットレコーダーを使っているし、"walkman"は英語になっているし――がずいぶん売られているのに、日本の景気が悪いのはなぜ?

もうひとつ脱線(そもそもこの駄文に本筋があるのかどうかは1つの問題ではあるが、anyway)。"Sayonara Homerun"も英語になってるみたいですな。スポーツニュースで、しばしば、"Bye-bye, sayonara, farewell, so long homerun!!"なんて言ってる(……前にも書いたような気がするがまあいいでしょう)。ちなみに、au revoirとか、auf wiedersehenとか、再見とは言ってませんね。これらの国ではbaseballが文化になってないということでありましょうか――まあ、たとえばムッシュ吉田がフランスでbaseball――もしくは野球――を文化にまで高めてきたとも思えませんが。

# 中年って35歳からなの?



5.24 Fri (EST)

暑い。夏。90度。だから、この極端な変化は勘弁だってば、ほんとに。

コリアンタウンで焼き肉を堪能。ああ、焼き肉焼き肉、なんと久しぶりなのでしょう。ゼミの忘年会以来かな。ちなみに、今日行った店の入り口には「ヤキニク」との日本語表記あり、メニューにも日本語での名称記載あり。

しかし、アタクシ、こちらではアジア系の食事ばかりしてますね。観光じゃなくて生活だし、健康にいいし、NYではアジア系の食事が流行っているためある意味ではNYらしい生活をしているとも言えるけど。

ブルックリンブリッジでの今週末のセレモニー(なんのだかは知らん)は中止。もっとも今日のNY1は、「街へ出ていつも通り楽しもう」という論調。ブルームバーグもそんなこと言ってる。



5.25 Sat (EST)

ーぁつー(「さ」にアクセント)。NY1で草津温泉の特集。その妙なアクセントはどうにかならないのか。ならないか。

リバティー島には渡れるようになったみたいですね。リバティ島行きのフェリーに乗る際に、乗客の顔を、カメラとコンピューターでテロリストのデーターベースと照合しているようですが。



5.26 Sun (EST)

「FBIが警告、今度は水中からテロ攻撃」、「小型機の自爆テロを警告・米連邦捜査局」……。だんだん飽きてきました。

地下鉄で日本語の本を読んでいたら2日続けて、「その縦に書いてあるのはどうやって読むのだ?」と訊ねられた。物珍しいらしい。

# 「ニューヨーク市居住者の36%、約300万人が移民で、1910年以来で最も高い移民率となった」そうな(24日付Daily News誌、訳はhttp://mytown.asahi.com/usa/news02.asp?kiji=1721による)。



5.27 Mon(EST): Memorial Day

メモリアルデイで休日。乱発される警告に飽きつつも、なんとなく気持ち悪いので、自宅の周りで用事を済ませてごろごろする休日。

エムボマは大分で「うどんがない」とこぼしたようだが、こちらもうどんがそろそろ恋しい。うまいうどんも食べたいし、立ち食いの真っ黒な汁に入ったうどんも食べたい。後者には浪花の黒ヒョウは同意してくれないだろうけど。

ピザを喰う(ここは毛筆の極太フォントかなんかを使いたいところだ)。ナイフフォークの使い方で、フォークを左手から右手に持ち替えていいのがアメリカ式、そうでないのが大陸式だったと思うが、ピザを右手にナイフ、左手に箸で解体して、箸を右手に持ち替えて喰うのは何式? ……塾高式か。これを書いていて50円の「雷鳥」(あげ餅)やフライドポテト――こっちでは"fry"と呼んでいるような気がする。最初何のことだか分からなかった――を食堂で箸で食べていたのをふと思い出した。

WTC Closing Celemonyは今月30日だそうな。



5.28 Tue (EST)

そうか、ポテトフライ=french fryは中学レベルか。中学レベルの英語力を露呈し続ける日々。

曇り空。暑くもなく寒くもなく。図書館で勉強している分には冷房が入らないこのくらいの天気が都合がいいのだが。図書館内に赤ん坊がいることがたまにあるのはアメリカ流か。

洗濯すると服がどんどん傷む。洗濯機強力すぎ。ジーンズが一本ダメになってしまったので、新しいものを購入。しかし、なかなか日本人サイズなんて置いてない。29x30というのがちょうどいいのだが、ウエスト29インチなんて少ししか置いてない。たいていはウエスト太すぎ、長さ長過ぎ。ウエスト40インチなんてのもあった。あのなー……。32x28なんてのが割と沢山置いてあったのも謎。

近所のデリで醤油の小瓶(150ml)が12ドル。高すぎ。



5.29 Wed (EST)

前にも書いたが、歩くペースが速い。今日は少し急ぐ用事があったため、早足で歩いていたが、気がつくと周りの人たちもみんな同じペースで歩いている。

夜はオフ・ブロード・ウェイでブルー・マン・グループ。とっっっっっても楽しい。ミュージカルというよりも、ロックと大道芸の融合というべきではないだろうか。誤解を恐れずに言えば、電撃ネットワークコーネリアスザ・ドリフターズと水芸の融合……と書くと、どうも素晴らしさが伝わらないような気もするが……。

ところでコンピュータウイルス。Klezに感染したメールがいっぱい届く。心のあたりの方はこのへんを参照の上、対処を。

# Barnes&Nobleのサイトが進化した模様。



5.30 Thu (EST)

WTC Closing Ceremony. 近くには居たが、時間がなかったため、見に行かなかった。asahi.comで詳細を知る。

夜の報道番組はこの件について特集。とても落ち着いた調子の報道といってよいだろう。

ここ数日蒸し暑かったが、今日はさわやか。卵豆腐を入手。うまし。



5.31 Fri (EST)

竹中直人『少々おむづかりのご様子』(角川文庫)にヤラレた。負けた……。

ここ数日暑いので、そのへんの兄ちゃんがしてるタトゥーがよく見える。日本語が流行っているので、タトゥーにも日本語が散見される。「誇らしさ」、「強」。後者はともかく、前者は、「誇り」とか「誇」とかのほうがいいのではあるまいか。まだ見かけていないが「ワタシハバカナガイジンデス」というTシャツも流行っているとか。……。

ワールドカップはこちらではまったく盛り上がっていません。EPSNのカフェあたりでお祭りでもするかと思ってたのですが。ESPNのサイトだって、この有り様ですからね。


June

6.1 Sat (EST)

ワールドカップはスペイン語放送局で見られるじゃあありませんか。サウジアラビアがドイツにひたすら打ちのめされるのを、終わりの20分ほど見た。スペイン語はまったく分からないが、点が入ると「ゴール、ゴル、ゴル、ゴル、ゴル……」と大騒ぎするのはいずこも同じということでしょう。

# Imagine NY



6.2 Sun (EST)

Spidermanを観た。面白いが特になにも残らない。舞台がニューヨークなので(主人公はクイーンズに住んでいる)、ニューヨークで観るのはちょっと味がある。たしか、テロ後に再編集したというニュースを見た記憶があるが、無理もない。タイムズスクエア(ん、じゃなくてメイシーズの前だったかも)でビルが破壊されるシーンはテロを想起せざるを得ない。ストーリーは平凡(よく言えば王道。地味で気弱な主人公が特殊な能力を得てヒーローになる。ヒーローならではの苦悩もちょいとあり。ただし本作での苦悩の描き方は薄っぺら)。特撮もチープだという声があるようだが、映像はまあスピード感があってまあ悪くない。お約束のハッピーエンド(ただし一ひねりあり)で、典型的なお気楽ハリウッドムービーといってよいだろう。なにも考えずに楽しみたい場合によい。ただし1回で十分。ところで、作品中には86カ所の間違いがあるとか。

漢字タトゥーシリーズ。「母」。見るからにお母さん(もっと正確に言えば「おっかさん」)という人がしていたので間違ってはいない。が、ちょっと説明的すぎないか。

やりました。とうとうビールを買うときにIDを求められました。もっともIDを求めたのはレジ係ではなくて、レジの機械なので、要するに誰にでも求めている店だというだけですが。しかも誕生日入りのIDを携行していなかったのに結局許してもらえちゃいました。

ひいきのベトナム料理屋へ。この店はちょっと引っ越しして新しい店舗になった。旧店舗の4倍くらいの広さ。広い分、騒がしい。隣のオバチャンも"too noisy, too noisy!"と大騒ぎ。あんたの方がうるさいよ。



6.3 Mon (EST)

なんかの撮影を家の近所でやっている。楽屋になったトレーラーや、衣装部屋になったトレーラーが連なって停まっている。どうやら映画のようだ。

矢野顕子Joe's Pub2回目。この日のゲストはWill Lee(b)。Willは直前まで日本にいたそうで、はじめは少しお疲れのご様子だったが、"バカボン"では素晴らしいグルーヴ。ところで、客席には、意外(?)人が。「ごはんができたよ」、「ひとつだけ」に複雑な気持ち。

翌日早朝のワールドカップ、日本対ベルギーに備えて早寝。



6.4 Tue (EST)

というわけで、東部標準時午前5時から、ワールドカップ観戦。前にも書いたが、うちではESPNが入らないので、スペイン語局でしか観られない。

スペイン語はまったく分からないが、アナウンサーが日本人名の発音に苦しんでいる様子が妙におかしい。戸田は「とだっ(力強く言い切る)」。宮本は「、やもと」(「み」にアクセント。宮本が投入された直後は正しい発音だったのに、わざわざ「、やもと」に訂正していたのには吹き出してしまった)。もっとも難しいのが柳沢のようだ。「じゃな……(少々考え込む)……ぎさわ(自信無げ。「や」が「じゃ」になるのはわからんではないが)」。中田はさすがに知られている様子だったが、中田英寿と中田浩二を区別しようとして、「ひでと……し?(語尾あげ)」などと困ってみたり。小野も「おの」なんだか「おおの」なんだか困っていた様子。しかも、生放送中に、解説者と二人で発音を練習していたようで、これも面白かった。二人で「じゃな…………ぎさわ」、「じゃな……ぎさわ」とぶつぶつ言っている。成果はそれなりにあって、試合が終わるころには、「じゃな、ぎさわ」くらい(どうしても一呼吸入ってしまうが)に上達してはいた。だが、「じゃ」じゃないぞ。

で、肝心の試合。稲本の幻の「3点目」。スペイン語放送だということもあり、また、「3点目」の直後に小躍りしていたこともあり、ファールとられたとは試合が終わるまで気づいていなかった。終了後に小躍りしてたら、アナウンサーが「ドス・ア・ドス」(だったかな)などと言い出したため不審に思い、インターネットで速報を見て初めて知った。

勝てた試合だけにもったいないが、4年前とは比べものにならないほど進化してますな。素晴らしい。個人的には、3人目に用意されていたであろう中山を観られなかったのが残念だが。



6.5 Wed (EST)

ラーメンたべたい。うまいのたべたい。

というわけで、通りがかりの中華料理屋で食べてみた。うまい、が、なんか違う。日本で食べたときも思ったが、中国のラーメンは日本のラーメンと違うものと考えるべきなのかもしれない。

ラーメンを喰わせろ〜

はてさて。サマータイムだということもあり、本当に日が長い。暗くなるのは夜9時近い。

帰りがけにバスの車窓から、「アフロ犬」を売っている店を発見。なんでもあるねえ、ニューヨーク。ところで、今の今まで、「あふろいぬ」だと思ってた。「あふろけん」だったのね……。



6.6 Thu (EST)

大雨。

あまりに眠かったのでとっとと帰宅して昼寝していたが、気がつくと外は大雨。テレビでもニュージャージーで洪水の危険があるなんて言ってる。明日の朝、地下鉄はちゃんと動くのだろうか。



6.7 Fri (EST)

前日の「洪水か?」というニュースの続き。結局洪水は避けられた模様。多分。少なくともNYCには影響なし。

が、肌寒い。Tシャツの上にジャケットというスタイルでは寒い。訳分からん。図書館も訳が分からなくなっているようで、外が寒いのに冷房入れてる。なんなんだ。

余りに寒いので帰りにアイスクリームと冷凍食品を購入。ざまあみろ。……冷凍食品はいいのか。

# 大統領閣下、せめてワールドカップでもご覧になったらどうでしょう……。



6.8 Sat (EST)

Episode IIを観た。サービス満点で面白い。が、too much。Episode IIIでどうやってアナキンを暗黒面に陥らせるのかも心配になる。マクレガーのオビワンがなんだか俗物っぽいことといい、ミスキャストではないだろうか。とはいえ、「映画といえばスターウォーズ」世代なので、オープニングであのテーマが鳴り出すだけで楽しいんだが。

今日も涼しい。

こちらはロシア戦で盛り上がっているはずもなく、スポーツニュースの話題は野球とルイスvsタイソンですな。

ニュースで、"Upper Eastにマージャン教室ができたよ"と言っている。捨て牌をきちんと並べない中国式ですな。

# Downtown復興のために、Houston St.より下で消費税免除の日が設けられるそうな。



6.9 San (EST)

午前7時から、ワールドカップ、日本vsロシアを観た。いやあ、どうにかこうにか勝ちましたねえ。消耗戦で朝から消耗。ベッドに転がって観てただけなんだけど。

用事を済ませに街へ。いい天気なのでセントラルパークを散歩。どうも警備が厳しいと思っているうちに、Puerto Rican Day Parade(本来プエルトリカンのお祭りだが、今年はテロ被害者に捧げられたパレードでもある)に行き当たった。お祭り騒ぎ2000年にはセントラルパークで事件に発展したそうで、セントラルパークの警備が厳しいのもこのパレードが理由のようだ。おかげで街を横切りたいのになかなか横切れない。用事を済ませた頃にはへとへと。暑い。

しかしまあ、このまちは毎週のようにパレードやってますよ。

# FBIが「アルカイダ・サポーターによる地下鉄への毒ガステロ」を警告。日本やロシアはサッカーのサポーターで大変なようですが、こちらはアルカイダのサポーターで……。

# 部屋で紅茶を入れて飲んでいた……が、なんか変な味。しかしまあ、アメリカで買ったものだからまずくても仕方ないなあなどとむりやり納得して飲み続けた……カップの底の方から緑茶のパックが出てきた……誰ですか、こんなところに緑茶のパックを入れっぱなしにした人は……もちろん自分ですね。アメリカよ、ごめん。そういや直前までそのカップで緑茶を飲んではいたのだが……。

# ワールドカップ、スペイン語放送。日本人名の発音が上達している。誰かが教えたのか、アナウンサーが違うのかは不明。今日のアナウンサーはゴールが決まると、「んごーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーる」と叫ぶ、日本でもよくあるスタイル。「イナモットサン」「ナカタサン」「ミョウ、ジン、サン」と敬称を付けているのはなんだかおかしい(ちなみに明神の敬称は「大明神」が正しい。明神大明神)。



6.10 Mon (EST)

今日も暑くなった。87度。ちょっと暑くなるとやたらと日光浴をしたがる人が多い。そういや、昨日のセントラルパークにもたくさんいました。

NY名物jaywalk。

というとちょっとかっこいいような気もするが、なんのことはない、ただの信号無視。

マンハッタンは一方通行が多いこともあり、歩行者は信号なんか守りやしない。みんな車の間を縫って渡ってしまう。たしか前市長はこれを取り締まろうとして反則金を上げてみたりしたけれど、まったく効果がなくて市が降参したとか。今じゃ、交通係の警察官がダベっている(!)横を歩行者が信号無視しても、警察官は関心を示すことすらしない。その是非はともかくとして、実際、みんな信号を無視するので、歩行者用信号を見ている人もあんまりいない。そのかわり走ってくる車の様子を見ている。ときどき、"walk"(日本でいう「青」)になっているのに、向こうから車が来ているから(車が信号無視しているわけではない。停止線のところまで来るだけだが)、誰も信号に気づかず渡り始めないこともある。

# そういや、ホーチミンに行ったときの横断もすごかったな……。

郵便局・買い物を済ませ、いつもの図書館。外が暑いと中は寒い。

タイソンはひっそり負けましたね。ESPNが入らないので、ニュースでアオリばっかり見せられ、あげくに試合はさっぱり見ませんでした。

青い9番のユニフォームを着た白人の子供。西沢のファン……ではないよな。

# NYは果物が安い。巨大いちご、1ドル29セント。1人全部食べる。偉くなった気分だね。



6.11 Tue (EST)

DC編。

アムトラックに乗ってDCへ、資料収集の旅。NY〜DC間は3時間ちょい。アメリカの感覚でいうととっても近いということなんでしょう。

行きのアムトラックでは隣に座った黒人のおっちゃんに、黒人がよくやる握手の仕方を教えられた。おっちゃんはちょっと呑んでてご機嫌だったこともあり、人なつこい。日本語を読んでいたら興味を持ったようで、説明させられた。しかし、読んでいたのが、武田真弓『ファイト!』だったので、ちょっと説明しにくいものが……。

DCに着いたのは昼過ぎ。あまりにも簡単なマンハッタンの道路に馴れているため、駅からホテルまでの道がよくわからない。道に名前が付いている(マンハッタンの道は大半が番号で呼ばれる)ことや、ナナメの道(DCは放射状に道が広がっているところが多い)があることで、はじめはちょいと道に迷う。たった2ブロックほどなのにタクシーに乗ってしまった。

この日のDCは暑い。90度以上あっただろう。

タクシーのしくみもNYと違う。初乗り5ドル、同じ区域内は同一料金。NYは初乗り2ドルなのでとても高く感じられた。

ホテルでチェックインして部屋に荷物を置き、すぐに議会図書館へ。ここでもタクシーに乗ったが、こちらの発音が悪いのか、運転手のヒアリングが下手なのか、あるいは騙されたのか、まったく関係ない図書館の前で降ろされてしまった。ううむ。文句も言えないうちにタクシーは行ってしまった。6ドル返せ。仕方がないので別のタクシーを拾い、改めて議会図書館へ。

この日はレジストをして、中の様子を一通り見てタイムアップ。ホテルに引き上げて、食事し、テレビでシュレックなど観ながらのんびり。

# DCはアフリカ系が非常に多い。ガイドブックの受け売りだが、7割弱がアフリカ系。また、マイノリティも多いとか。



6.12 Wed (EST)

朝から本格的に資料収集。出足が速かったので順調に収集できたが、場合により使用したい資料が他の人とかちあったりして、待たされることもあるようだ。

しかしまあ、きれいな建物でありますことよ。

夕方を前にして一通り収集完了、ユニオン駅に戻って遅めのランチ、DC在住の知人との待ち合わせまで時間があったが博物館等を見るには中途半端だったので、駅で映画("Undercover Brother"; 主演のEddie Griffinラッキィ池田そっくりで面白い……と思えるのは日本人だけか)を観て時間をつぶし、夕方合流。ドイツ料理を食べ、ポトマック川のほとりで1杯飲んで彼の家に。のんびりした、美しい街並み。



6.13 Thu (EST)

資料収集予備日にとってあったが、前日で用事が済んだので、ホロコーストミュージアムへ。抑えた調子の展示がかえって説得力あり。特別展示はArthur Szyk。日本人としてはやや複雑な気持ちのする作品もあり。

ホワイトハウスを見ようとしたら突然の大雨。誰かがホワイトハウス見学を阻もうとしていますね。ここまでできるのはきっとCIAの陰謀か、空軍か(最近また筒井を読んでいるもので)。ホワイトハウスが見えるところまで歩いたらすっかりずぶ濡れ。うう、ホワイトハウスなんか嫌いだ。

夕方知人と再合流し、デュポンサークルからジョージタウン大学を経由してジョージタウンのエチオピア料理屋へ。ジョージタウンはなんときれいな街なんでしょう。モール等の中心地よりもこっちの方がずっとよい。

エチオピア料理はパンケーキのようなもので、カレーのようなものを包んで食べる。

夜中はW杯、チュニジア戦。東部標準時では午前2時30分から。さすがに眠く、ときどきうとうとしながら観戦。しかし、なんだか当然のように勝ってしまったのが驚いた。

# 地下鉄内のポスターに「DC在住の成人は、20人に1人がHIVポジティヴ」との記述あり。



6.14 Mon(EST)

NYへの移動日。

ブランチにベトナム料理を食べて知人と別れ、少し街中を見物。

写真は順に、リンカーン記念館、リンカーン記念館より見たワシントン記念塔、ホワイトハウス、ホワイトハウスの前での観光客(2枚; 観光よりゲームの方が好きな子供発見)、地下鉄駅構内。DCの地下鉄駅は核シェルターも兼ねているそうで、非常に堅固な作り。NYのいい加減な作りとは大違い……ということはNYはどうなってもよいということか?



アムトラックでNYへ。ここでも日本語の本を読んでいたら、なんて書いてあるのか隣の席の人に尋ねられた。

NYに帰り着いたのは夜。寒い。



6.15 Sat (EST)

Midtownで簡単に買い物を済ませ、友人を呼び出して食事へ。近所の気になっていた店を試す。いつも行っているのとは別のベトナム料理屋。さいころステーキの焼き具合が絶妙。大当たり。



6.16 Sun (EST)

一日中降ったり止んだり。止むと強烈な太陽、降ると大雨。傘を持っていなかったので、しばしば足止めを喰った。

映画づいている。この日は"Scooby Doo"。バカ映画(褒め言葉)。単純に楽しみたいときによし。

映画の予告編2題。

NYでは、予告編の前に、「この予告編はみなさまに許容されています」、「この予告編はPG12規制です」などといった文言がいちいち出る(文言はやや不正確かもしれないが)。DCでは出なかったが、どういうことだろうか。

オースチンパワーズ続編の予告編あり。残念ながら公開は帰国後。日本で観よう。

# 本当はもうちょっとシリアスな映画も観たいがなんとなく二の足を踏むのはセリフが多いと筋が追えないから。ううむ。



6.17 Mon (EST)

W杯、アメリカ8強……。あのー、全然盛り上がってないんですが。フーリガンのように暴れろとはもちろん言いませんし、落ち着いていて大変結構という言い方もあるとは思いますが、少しは喜ぶとかどうとかしたらどんなもんでしょう。もしもし、アメリカ人の皆さん、この狭い地球の上のどこかではサッカーという競技(ご存じですか?)の割と大きい大会をやっているのですよ。

テレビ報道も、「どうも勝ったみたいだよ、まあどうでもいいけどね」ってな調子。

しかし、これだけ人気がないにもかかわらず、8強入りしてしまうところがアメリカの底力なんでしょう。

# 観てないのに「力強いプレー」とコメント。How did you know, George?



6.18 Tue (EST)

チュニジア戦の反省を生かし(?)、早めに寝て午前2時過ぎに起き、W杯トルコ戦観戦。ミスからの失点で負けてしまったのが悔やまれる。「もっとできる子なのに」ねえ。

追記: 宮本のマスクはスペイン語放送局でもすっかり有名に。「カピタン・マスカラード」というニックネームをつけられていた。「マスクド・キャプテン」とか「覆面大将」ってところか? 同語反復だが、「覆面仮面」というのはどうでしょう。訳になってない上に意味が分からないか。



6.19 Wed (EST)

このところ夕立多し。日本で6月というとまだ「夏」という気がしないが、こちらはもう夏。映画の予告編も「この夏公開」というのを観てまだしばらく先なのかと思うと、実は6月中に公開されたりする。

# DCは騒ぎのようですね。NYのニュースでは特になにもやってないのですが。



6.20 Thu (EST)

地下鉄に乗っていると、local(各駅停車)が突然expressに変わることがある。当然、localしか停まらない駅の利用者は乗り換えを強いられる。古い放送設備でガナるので、注意して聞いていないと降りたい駅を通過してしまうこともある。

が、こういういい加減さに馴れつつある自分がいる。

また、火急の用事があまりないこともあるが、デリやスーパーのレジで係員がたらたらしていてもいらつかなくなってきた。

いらつく必要もないし、それはそれでいいんだが、自分自身もいろいろとルーズでおおざっぱになっているんではあるまいか。日本に帰ったらちゃんとやっていけるだろうかと、少し心配になったりもする。



6.21 Fri (EST)

昨日地下鉄の悪口(?)を書いたらさっそくトラブル。朝、downtown方面に乗っていたら、police investigationがあるからいつ出発できるか分からない旨のアナウンス。バスに乗り換えようと思い下車するも、道路は渋滞、バスもなかなか来ないため、バス停には人がどんどんたまっていく。これではバスが混雑すること必至なので、14th St.からWall St.まで徒歩。朝から40分も散歩。よく晴れたさわやかな朝で気持ちがいい散歩ではあったが、ややくたびれた。

散歩の途中で、アメリカvsドイツの放送を流しているレストランあり。ちょうどアメリカのチャンスだったので、"Go! go! go!"なんて声もかかる。初めてみたよ、アメリカ人がサッカー応援するの。しかし負けましたね。ドイツがさすがというべきでしょう。

# アムトラックが存亡の危機とか。ここのところテロの影響で飛行機が敬遠される分、利用者が増えていると聞いたように思うが、それでもダメなのだろうか。



6.22 Sat (EST)

湿度90パーセント。蒸し暑い。日本も蒸し暑いのでしょうねえ、今頃。

韓国vsスペインは真夜中だったので観なかったが、朝方、うとうとしながらみたセネガルvsトルコはなかなか面白かった。敗れたとはいえ、セネガルの身体能力はものすごい。



6.23 Sun (EST)

American Museum of Natural Historyへ。

特別展示は、"Baseball As America"。「野球のどこが自然史なんだ?」という気はするが、非常に興味深い展示。野球は19世紀からの歴史があるので、歴史の浅いこの国では100年以上の歴史を持つBaseballは神話のような存在なのかもしれない。黒人をメジャー・リーグから締め出したことについての展示等もあり、なかなか考えさせられる内容で、その点からもmuseumで展示するに相応しい内容とはいえよう。

ただ、この時期に展示する本当の理由は、昨年のテロにあるのかもしれない。Baseballは容易にこの国の人を束ねる力を持っているし、人々の心のよりどころになっているということなんだろう。事実、テロ後に星条旗が縫い込まれたユニフォームや、ブッシュが始球式をする様子などの展示があった。考えすぎだろうか。

バットの展示をしたコーナーにはベーブ・ルースやマグワイヤのバットあり。マグワイヤのバットは割と細くて軽く(33オンス)驚いた。イチローのバットはなし。日本人関係で置いてあったものは、野茂が2度目の完全試合をしたときの帽子と、イチローにちなんでシアトルで作られたという「イチロール」(巻きずし)の広告(なんだそりゃ……)。また、大リーグが戦前に来日した際のパンフレットや写真もあり。三原脩も写っていた。

常設展示はビッグバン〜恐竜〜ほ乳類の進化〜類人猿〜ヒトといった進化の流れを縦に見せるのと、世界中の民族の暮らしを横に見せるのが軸。恐竜デカイ(……小学生並みの感想だな)。肉食竜の歯の展示あり。それほど鋭くはないものの、しっかりとした歯。あのものすごいアゴの力で、この歯で噛まれたら、そりゃあさぞかし痛かろう。



6.24 Mon (EST)

バスの運転手がスナック食べながら運転してる。さすがに初めてみた。いいのか?!
新庄、オールスター戦ファン投票4位浮上。いいのか?!

Sam Adams Light、まずい。よくない! 断固よくない!!



6.25 Tue (EST)

やきそばが食べたい。ちゃんとしたのじゃなくて、お湯をかければ食べられるのとか、チープなやつが。NYで手に入る日本のインスタントやきそばは、ちょっと高級(?)すぎる。ときどき妙に日本のジャンクフードが食べたくなるのは何故だ。

# Puffyが来るのですねえ。入れ違いで帰るんですが。先日もPuffyが表紙になった雑誌をBarnes&Nobleで見かけて驚いた。NYで受けそうな気もたしかにしますが。



6.26 Wed (EST)

日中に雷雨。これで少しは涼しくなってくれるかと思ったが蒸し暑くなっただけ。

記念日が近いので恒例のテロ警告。独立記念日の花火はどうなるのかなあ。まだ、中止になったという話は聞いてないけれど。


6.27 Thu (EST)

New York County Court見物見学。

以前に見学した連邦に比べて、建物も古く、出入りしている人も雑多で、やや猥雑な印象。

暑いのでTシャツ半ズボンの陪審員も。暑い中がまんしてスーツ着込んでるアタクシの立場は……。

murderのtrialを見物見学。その割に法廷に緊張感がないんですが……。廷吏は(開始前とはいえ)被告人を笑わせたりしているし、全体になんだかダレてるし。被告人もmuderで起訴されているのになんだか退屈そうだし。ただし、陪審員が出入りするときは、当事者・裁判所は全員起立。形式的には緊張感を保ち、かつ、陪審員に敬意を払おうということになっている。

何回目のtrialなのかは分からなかったが、この日は目撃者の証人尋問1件と鑑定人尋問1件。証人もTシャツ短パンだな。しかも出腹だ(それはいいのか)。証人尋問は割と簡単に終了。

鑑定人尋問は、検察官の仕切りが悪すぎた。鑑定人にDNA鑑定の一般論を1時間以上に渡ってとろとろと「講義」させたあげく、ようやっと本件に固有の話に。この時点で陪審員が退屈しているのが一目瞭然。口頭だけでいきなり説明して、陪審員に集中力を持ってこの手のことを聞いて貰うのはなかなか難しいのではないかという印象。しばしば弁護人からのobjectionをきっかけに検察官・弁護人が裁判官のところに集まって協議し、手続が中断される場面があったが、その度に陪審員が苦笑いを浮かべていた。この苦笑いの意味するものは……?

memo: New York County Court見学時は、10階の1000号室に行き、"I want to see a criminal trial. What judge has a trial?"と呪文を唱えるとリストアップしてもらえる。ただし、このリストはときどき間違っていて、その部屋に行ってもtrialは行われていないこともある。なぜならここはアメリカだから。

# 日本語が不自由になってきている……。
# ブリトニー・スピアーズが41丁目東の方(聴き取れなかった)にレストラン開業ですと。寿司もあるって。



6.28 Fri (EST)

大食いになってきている。

同じレストランで、来た頃は10ドルも注文すれば満腹だったのに(場合により残りをテイクアウトしてたのに)、今日はとうとう20ドルも平らげてしまった。

# NYPDにテロ対策の強い味方が加入。



6.29 Sat (EST)

WWE見学観戦。

よかった試合は、 ダドリーボーイズ vs リーガル&誰か、RVD vs 元ブラックタイガー、フレアー、ハーディー兄弟のどっちか、しょうもないのはブッカーT、アンダーテイカーvsホーガン。

アタクシはプロレスをこよなく愛する者である。ただし、同世代のファンとは違い、タイガーマスク(初代)やファンクスをほとんど経験しておらず、三沢が最初に三冠をとったころからのファンであり、かつ、その後のいわゆる「四天王プロレス」と、第一次FMWの後半をこよなく愛した者である。

その目で見ると、どうも違和感を覚える。試合内容も上に「よかった試合」としてあげたものを除けば、受けがしっかりしてないこともありあまりいただけない。客も、はじめから(試合内容に関係なく)盛り上がる「準備ができている」ので、たいした「仕事」をしなくてもウケている。よく、「アメリカ人は善し悪しを見る目がしっかりしているので、いい仕事をすればきちんと評価してくれるが、手抜きをすると見抜かれる」というが、大衆に関してはそんなことないんじゃないのかと思わざるを得ない。産業としてWWEの方が日本のプロレスよりも大きいことは認めるが、それを念頭に置いても、日本でWWEは過大評価されているのではないだろうか。「やっぱり映画はハリウッドだよね、邦画なんか……」というのと同じではないだろうか。アタクシにはノアの方がずっと優れているように思える。ストーンコールドやロック様が出てれば印象は違ったのかもしれないが。

とはいえ、演出の派手さ、大会運営のテンポの良さは見事。3時間、飽きはしない。なんでこれだけWWEがアメリカで当たっているのかをぼんやり考えながら、大騒ぎするアメリカ人ファンを眺めているのもそれなりに面白い。

# ただし、以前にCBGBに行ったときは、客の目は本当に厳しかった。



6.30 Sun (EST)

朝方、うとうとしながらワールドカップ決勝観戦。ブラジルの2点目は見事。スペイン語放送、今日のセリフ: 「サヨナラ・スシ、サヨナラ・シンカンセン」「あおふびだるぜん」。後者はなんのことだか一瞬分からなかったが、"Auf Wiedersehen!"ですな。

今日はGay Paradeだったのだが、昼寝していたら見損ねた。派手で面白いらしいのだが、無念。

市長も一緒にパレードしていた様子をニュースで見た。

Midtownのブラジル人街は夕方もまだ騒いでいた。こちら時間では午前7時からのゲームだったから、少なくとも今朝からずっと騒いでいるんでしょう。あるいは昨夜からずっとかもしれませんな。

追記: ベーグル屋で店員に「オリゴ糖」と話しかけられた。「オリゴ糖」? 3秒後、「ありがとう」のことだと気づく。店員はさらに、「お前、日本人だよな」と言って「NO クルクルパー」「NO クルクルパー」と大喜び。誰ですか、そんな言葉教えたのは?


July

7.1 Mon (EST)

帰国の準備。かさばる荷物を発送。ピックアップして貰ったのだが、約束の時間にちゃんと来た。どうしたことだろう、ここはアメリカだというのに。

ベトナム料理屋にて、なんにでもチリソースをつけて食べるラティーノ発見。せっかく微妙な味付けなのに。

矢野顕子3回目。出色は、「ラーメンたべたい」、「モスラ」、「伊勢丹」。ラーメンたべたいよねえ。「モスラ」はザ・ピーナッツのコピー。「英語の歌を歌うと英語の分からない人に、日本語の歌を歌うと日本語の分からない人によろしくない」ということで何語でもない歌を、とのこと。「伊勢丹」では、ゲストのクリス・ミン・ドーキー(b)が「伊勢丹」のなんたるかを知っていてとても驚いた。この人はお父さんはベトナム人、お母さんはデンマーク人だそうだ。



7.2 Tue (EST)

友人宅でパーティ。ギター一本あればあとは片言の英語(集まったのはアメリカ人、中国人、メキシコ人、イタリア人、日本人)でもなんとかなるから、音楽って素敵。

坂本龍一はさすがに広く知られていますな。イタリア人もメキシコ人も知っていた。

蒸し暑い!!!!



7.3 Wed (EST)

100度(38度C)……。暑い。体感気温は105度だって。機能停止しそうです。「超暑いよ注意報 (excessive heat warning)」が出てます。

# カリスマ主婦、モーニングショー出演をキャンセル。



7.4 Thu (EST): Independence Day

独立記念日の休日を利用してMoMA QNSへ。ミッドタウンのMoMAが改装されている間、MoMAの展示は、Queensにある通常倉庫に利用されている建物で行われる。猛烈に暑い中、バスでQueensへ。バスの運転手に聞いたとおりのバス停で降りると倉庫街。人通りも少なく、さては間違えたかと不安になったが、少し歩いてMoMA QNS発見。



倉庫を改造した展示だが、中もなかなか素敵。ミッドタウンでは出ていなかった展示もあり、非常に面白い。テンポの違うメトロノームをずらっと並べてみせるなんて、現代アートの最たるものだろう。笑いがこみ上げてくる。

マンハッタンに戻ってInsomnia鑑賞。アル・パチーノとヒラリー・スワンクが素晴らしい。セリフが完全にはとれなかったが、素晴らしさを分かるには十分。日本でまた観よう。

夜の花火は暑さもあり、結局、見えるところまでは行かなかった。ビルの谷間に見える空が赤く、青く染まるの観て、あとはニュースで。



7.5 Fri (EST)

MIB II。こっちの映画館は遅くまでやっているので、映画を観に行きやすい。需要を考えると厳しいのだろうが、日本の映画館は最終回が7時半前後ではやはりちょっと早すぎませんかい。

MIBはIの方がよくできてる。とはいえ、テンポがよく、単純に楽しみたいだけなら合格点。ただし、10ドルだからそう言えるわけで、1800円ならちょっと高すぎるだろう。NYが舞台なので、NYで観た分楽しんだということもあろう。日本で観るなら、レンタルかテレビ放映を待つかも(ただし、時事ネタもあり、時間が経つと鮮度は下がるが)。

NYで起こったヤヤコシイコトが簡単に単純に片づくというのは、このご時世ですから受けるかもしれませぬ。



7.6 Sat (EST)

帰国は14日発15日着だが、14日早朝発なので、実質的には早いもので最後の週末である。

Circle Lineの3 hours cruiseで、マンハッタンを一周。ハドソンリバー42丁目から、反時計回りにマンハッタンを囲む川を3時間でぐるっとまわるツアー。まずはミッドタウンからダウンタウンにかけてウエストサイドを見ながら川を下る。以前に2時間で42丁目西側から国連までを往復するツアーには乗ったことがあるが、「上の方」は行かなかったので、ハーレムあたりを遠巻きに見られるのを楽しみにしながら出発。……ハーレムが見られるなんていう程度ではなかった。ハーレムやブロンクスの廃墟にも驚かされたがもっとも驚いたのは、マンハッタン北側の森。「アメリカの普通の田舎」がマンハッタンにもあったとは。こんなところがあったなんて知らなかった。ガイドブックはせいぜい125丁目(ハーレム入り口)で終わっているからなあ。

夜はCBGBへ。下手だしチューニングもあってないのにそんなこと関係なくとっても素敵なバンドあり。マッケンローを間抜けにしたような3枚目サイドギタリスト最高。彼の役割は演奏ではなくて(だって何度もシールド抜けてたけど支障なかったし)、カッティングしてるだけなのにステージから降りてきていちばんおいしいところをもっていくことと(一生懸命弾いていたリードギターはワウペダルを踏まないといけないから定位置から動けない)、"Bubbles! More bubbles!"と客を煽ること(始まる前にシャボン玉セットを客に配ってあるのである)。典型的な「人柄で弾く」ギタリストなんだなあ。楽しい。



7.7 Sun (EST)

「ひとつくらいはOn Broadwayも」ということで、42nd St.で"42nd Street"鑑賞。Off Broadwayの方がmy cup of teaではあるが、さすがによく出来ている。



7.8 Mon (EST)

RENT

娯楽が遅くから始まる(ミュージカルはたいてい夜8時からの回がある)ので、その気になればいろいろ観られる、ということに今さら気づく。

で、RENT。HIV、同性愛、ドラッグといった現代的なテーマをイーストヴィレッジを舞台に展開するが(ただし、プッチーニのラ・ボエームのリメイクである――なんでもリメイクしたがるのはどういうわけか)、ストーリーはよくいえばオーソドックス、悪く言えば凡庸。エンディングはちょっと都合がよすぎやしませんかい。むしろ、マークに焦点を当てた方がNYを舞台にした意味が出てくるのではないか。



7.9 Tue (EST)

雷雨。

近所で倒れた木が路上駐車中の車を押しつぶしていた。雷でも落ちたんだろうか。

朝方、Wall St.あたりに妙にテレビの中継車がいっぱい来ていると思ったら、大統領が来ていたのですね。

# MLBオールスターゲーム。



7.10 Wed (EST)

ジュリアーニ2題。昨夜はMLBオールスターゲームのベンチに入れて貰ってご機嫌。今日は離婚のニュースで時の人(慰謝料680万ドル(約8億円)?!)。

The Phantom of the Opera。泣かせる話ではある。ただ、やっぱり凡庸じゃない? 王道だからこそ受けるんだろうけど。「豪華」な演出は、in my opinion, it's too much。後ろの方、かつ、上の方という安い席から観ていたこともあり、仕掛けが遊園地の乗り物に見えてしまって仕方がない。こういうところに金をかけるのが、ハリウッドであり、ディズニーランドであり、USJであり(そして食品のコストは削るのか?)ってところかな(snob mode)。

# NBCの"Late Night With Conan O'Brien"でマイケル・ジャクソンネタやってる。けっこうきわどいネタやるものだなあ。



7.11 Thu (EST)

そういや、昨日、Phatom観に行ったとき、隣に座ったおじさんに話しかけられた。おじさん曰く、「このミュージカルを観るのは2回目だ」、「以前に観たときは子供が小さかったからあんまりきちんと観られなかった。子供が手を放れたからまた観に来たのだ」。どうも、NYの人では無さそうと思い、ついつい、"Where are you from?"と訊いてしまう。もちろんそれ自体は構わないんだが、よく考えてみると、外国人であるところのアタクシが、アメリカ人に「田舎からようお越しやす」と言っているようなもので、妙。ちなみにおじさんはアーカンソーからだそうで。アーカンソー出身だというと今でも、アメリカの中で田舎もの扱いされることがあるそうな。

挨拶回り。大学のIDを返却。



7.12 Fri (EST)

挨拶周り佳境。消耗品等で持って帰らないものはこちらの知り合いにプレゼント(押し売り?)。

ところで、"Piece of cake!"というイディオム。日本人が「あさめし」を食べるところで、アメリカ人はケーキを食べる、だから太るというしくみなのでしょう(そうなのか?)。

夕食後、CBGBへ。ハードコアナイト。お腹いっぱい。



7.13 Sat (EST)〜7.15 Mon (JST)

いよいよ。いよいよ帰国なのである。

土曜日の朝少し遅めに起きて最終的にパッキング。入りきらなかった荷物を宅急便で送りに行き、そのまま早めの夕食。「アメリカ最大のステーキチェーン」と南大沢に広告が出ていた気がする"Outback Steak"でステーキ。巨大で食べきれないことを懸念して、小さめのもの(11オンス)を頼んだためステーキ自体は適量だったが、つけ合わせのマッシュポテトが巨大。丼に盛っても、丼がいっぱいになるんじゃないかしら。店員(これまでニューヨークで聞いた英語の中でもっともクリアで聴き取りやすい話し方だった――英語の先生にでもなった方がいいんじゃないかな)は、ステーキ以外に前菜・デザートも食べればいいのにとちょっと残念そう。改めてアメリカの大食いぶりにたじろぐ。

夕食後、セントラルパークを散策し、ストロベリーフィールズ参拝。やっぱりストロベリーフィールズは、セントラルパークの中でも、もっとも静かでのんびりしたいいところのひとつ。

MIB (original)のテレビ放送を観ながら部屋の最後の片づけ。いらなくなった紙袋やビニール袋等を捨て、残ったミネラルウォーターを飲み干し(?)、片づけ終了。

日付が変わって日曜未明(日本時間日曜夕方)になったところで、日本人の友人に見送られつつ、タクシーでLGAへ。さすがにチェックインも馴れたもの。来たときとはだいぶ違うぞ、えへん(威張るほどのことか?)。アトランタ乗り換えで成田へ。日本時間の夜中に寝る形になったので、時差ぼけもあまりないことでしょう。もっとも、日本ではnight owlなので、朝起きてしまうことこそが時差ぼけなのかもしれないが。

# 来たときは「あまり美味くない」と思った機内食がおいしく思えるのは、ちょっと問題だよな、やっぱり。
# LGAのカウンターは国内線だから当然英語だが、ATLは日本行国際線だから日本語も通じる。考えていると当たり前のことだが、予期していなかったので面食らった。
# 日本で戸惑ったこと: 電車を降りるときに切符が要る / タクシーの扉が自動的に開閉される / タクシーの道案内が面倒 / デリが少ない / エアコンが静かで消し忘れる



後日談
こぼればなしいろいろ(しかし、"B面"という言葉も死語ですな)。